これからの水害対策について


夏は北海道でパラグライダーのスクールを開校しています。
今年の8月31日のことです。
大気の状態が不安定で、そうそうにパラグライダースクールは中止にしました。
午後になり発達して雨雲が近づいて、雷とバケツをひっくり返したような豪雨が1時間降り続きました。
見る見る間に下水に吸水できなくなった水が溢れ始め、道路が冠水。
後もう少し豪雨が続いていれば、床下浸水へとなったでしょう。
道路は冠水していました。マンホールが開いていて分からず、側溝も分からずです。

私が怖いと思ったことは、わずか10分ほど車で離れると、道路は乾いているのです。
川の下流の地域では、上流の災害に気づかずに、やがて川の増水が突然やってくるのです。


気象庁が最大級の警戒を呼びかける大雨特別警報。
台風19号の豪雨の際、阿武隈川や千曲川など8つの河川で、大雨特別警報が解除されたあとにも、氾濫の発生を知らせる情報が発表されていたことがわかりました。専門家は「特別警報の解除で危機が去ったと錯覚した住民がいた可能性があり、検証が必要だ」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191019/k10012140131000.html

日本付近の海水温が高いことから、昨今のような大きな気象災害予想されています。
自分の住んでいる、学校や職場などの地域のことは、点ではなく全体像を把握しておくことが必要です。

  • 水は低いところへ流れます。
  • そして許容範囲以上に水が流れると溢れます。
  • 川が氾濫した時にその場所から離れていることが重要です。

情報ツールを活用しましょう。
スマホで神の目線が手に入ります。
点ではなく全体像や予報の振れ幅を想定することです。

  • 溢れる可能性のある場所はハザードマップで確認できます。(絶対ではありません。浸水しない場所という訳ではありません。)
  • 気象予報を見る習慣を身につける。
  • 直近の、雨雲レーダー、積算雨量をチェックする。
  • 川の上流の雨量、水位をチェックする

いままでの常識は通用しません。
情報ツールや五感を活用して危機管理をし、防災、減災をしましょう!



サニーサイドアウトドアスクールの防災プログラムについて

サニーサイドアウトドアスクールでは、さまざまな防災プログラムを開催しています。
日本にはさまざまな災害が発生します。弊社の防災プログラムは、「もしもの時に行動できる」を目的としています。
スキルを教えるというよりも、グループワークでの話し合い、実技を通しての学びや気づきに重点をおいています。

初めての方のための防災キャンプ

人数 2名から12名まで STEP1〜STEP3 
災害の全体像、優先順位をグループワークで話し合います。
実習でスキルを実践します。失敗は当然です。失敗から学ぶことは多くあります。
しっかりと振り返りを行い、実際の災害で行動できる人になるための防災脳を育みます。

防災キャンプについて

団体様向けの防災プログラム 

人数 12名から60名まで

グループワーク中心になります。
実技は、年齢などにより制約があります。

会社やグループでの研修に活用できます。

出張でのプログラムも受け付けています。
プログラムの内容については、参加年齢、難易度、地域性を考慮してアレンジできますので、ご相談ください。

72時間サバイバルプログラム

こどもだけの時にも災害は起こります。こどもから受講できる8つのプログラムを用意しています。サバイバルスキル、サバイバルマインドを育成します。4名様から開催します。


72時間サバイバルについて


お問い合わせはこちらからメールで!

 


投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年10月21日 | Permalink

防災はテクニックだけではなく体系的に学ぶことも重要

台風19号が広範囲に渡って川の氾濫を起こし甚大な被害をもたらしました。

「死亡した人81名のうち4分の1にあたる21名が車の中で被災し、浸水などにより住宅内で被災した人は27名に上り避難や移動の判断の難しさは浮き彫りになった。」朝日新聞デジタルより

水害は避難するタイミングが重要です。夜間や雨風で視界が悪い状態では、マンホールや側溝に落ちる、急流に飲まれるなどの危険に気づくことができません。

台風19号は数日前には気象庁から強く警告が出されていました。
記録的な大雨が予想よりも広範囲に渡ったとはいえ、逃げ遅れは残念な結果です。

防災国体で、災害予想、防災の教育関係の人たちと台風19号についていろいろと話をしました。
災害について改善やテクニックというより、今は体系的に学ぶこと、優先順位について学ぶことが大切なのではと感じました。

日本は、災害といっても、地学的な地震や火山、気象学的な台風、大雨、大雪などと幅が広いです。
全てを知識として知らなくても予想して行動することはできます。




台風19号では、備えや適切な行動ができましたか?
何をしていいのか分からない、不安が残るなどという方は防災プログラムを受講してみませんか?

ただスキルを学ぶのではなく、グループでの話し合い、実習を通して自ら学ぶ、グループで助けあいながら、防災、減災を学び、気づく、そして防災脳を育むことを目的としています。

詳しくはこちら!

投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年10月20日 | Permalink

台風19号でのあなたの防災行動を見える化しよう

KYODONEWSより


台風19号は、気象庁から数日前から甚大な災害が起こることが警告がされていました。
予想進路はほぼ当たっていたのものの、予想以上に広範囲に渡って甚大な水害を引き起こしました。
河川の氾濫が各地で発生し、今までの水害対策では追いつかないことが露呈されました。
日本付近の海水温は高く、同程度の気象災害は今後も起こると考えておかしくはありません。

被害に遭わなかった人も結果オーライにしないで次に備えましょう。
正しい情報を得て適切な行動をとることが重要です。
今回の台風は気象庁が数日前から警告を発していました。
あなたは情報を得てどのような防災のための行動をとったのでしょうか。
見える化してみましょう。
次の災害に備えましょう。
 

Q.備えについて (水、食料、燃料、電池)

  • 備えを用意していない
  • 三日分の備えをした
  • 七日分の備えをした

Q.被害の予測や避難について

  • ハザードマップを見て、地域の洪水、土砂災害の情報をチェックした
  • 避難所を確認した
  • 避難する基準を決めていた
  • 避難していた

Q.情報について

  • 台風の現在地、予想進路を定期的にチェックしていた。
  • 現在地の雨量、24時間降水量を定期的にチェックしていた。
  • 近くの川、上流の川の水位情報を定期的にチェックしていた。

サニーサイドアウトドアスクールでは、防災教育プログラムを実施しています。
ただスキルを教えるのではなく、グループでの話し合い、実習を通して自ら学ぶ、グループで助けあいながら、防災、減災を学び、気づく、防災脳を育むことを目的としています。

詳しくはこちら!

投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年10月15日 | Permalink

台風19号の自分の行動を振り返ってみよう

tenki.jpより


台風19号で被害に遭われた方々に対しお見舞い申し上げます。
まだ水害で危険な場所が多数あります。
一日も早く終息することを願っています。

記憶が確かな間に感情の推移を含めて、自分の行動を振り返って次の災害に備えることをお勧めします。

今回の台風19号は早くから、記録的になること、東海、関東圏の直撃が予想され、数日前から警戒が呼びかけられていました。
日本付近の海水温が高いことから、このようなスーパー台風が今回だけのものではなく、今後も発生することが懸念されます。
感情の推移、どのような行動をとったのか?行動をとらなかったのか?不安に思ったこと、足りないと思ったことを振り返り、次の災害に対して「最適な行動計画」や「備え」に落とし込みましょう。


nhkより


行動にはタイムリミットがある


毎日新聞より


行動にはタイムリミットがあります。
「予想に対して自分はいつ反応したか?」を時系列で振り返ってみましょう。

前日には、食べ物、飲料水、カセットガスなどが売れ切れ、ガソリンスタンドでは行列ができるなど、備えについては準備をされた方が多かったと感じています。

災害発生時には、モノを入手するコスト(時間、費用)がかかり、やがて入手が困難になります。

全てのものを用意することはできないこともあるので、切り替えて「あるものでなんとかする」という発想も大切です。


避難について


杉並区号外NETより


10月8日の予報から、上陸、大規模になることが予想され、10日には、東海、関東圏を直撃し、記録的な大雨、強風が発生し、土砂災害、水害について警告がされていました。
東海、関東圏は、台風の最接近の時間が夜間になり、避難行動ができなくなることは予想されていました。

「避難が必要な場所であったか?」
「適切なタイミングで避難できたか?」
「その判断基準は?」
「安全な場所とは?」などを考えてみましょう。

東海地方では、12日午後には暴風雨が予想されていたので、12日午前中までには移動を終えていなければなりませんでした。


予想できない災害のほうが多い


台風は予想されていたものです。
地震は突然やってきます。
今回のように備える時間はありません。
普段の備え、行動の計画がいかに重要かです。

いつも予想が当たるとは限りません。
自然は人知を軽々と超えていきます。
災害は一瞬のインパクトを避けなければなりません。
自然を変えることはできません。変えられるのは人の行動です。
行動に落とし込むことが重要です。


サニーサイドアウトドアスクールでは、防災教育プログラムを実施しています。
ただスキルを教えるのではなく、グループでの話し合い、実習を通して自ら学ぶ、グループで助けあいながら、防災、減災を学び、気づく、防災脳を育むことを目的としています。

https://sunny-side.net/camp/

投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年10月14日 | Permalink

熱中症になる前に予防する


みなさんこんにちは!
サニーサイドパラグライダースクール校長の上野です。

今年の猛暑は一段ときびしいものです。
まだまだ残暑で気を抜けません。

暑さを我慢するというレベルではありません。
安全に充実した暮らしをするために、暑さをしのぐための知識が必要な時代です。

ヒトは生きていると熱を生み出します。
環境が暑すぎるとカラダから熱をうまく放出できなくなり、カラダに熱がたまりオーバーヒート状態になり機能不全におちいります。
これが熱中症です。
熱中症にはいくつかの段階があります。

初期の症状として、カラダは熱を放出しようとして、血管を膨張させます。
結果、脳への血液の量が減り、思考や判断力がにぶり、気力がなくなります。
ボーとした状態になります。
さらに汗をかいて脱水状態がおこるとさらに拍車をかけます。
このメカニズムを知っておくことが大切です。

ボーっとした状態では、適切な思考ができないからです。
判断力が鈍っているので、症状が出ているのにもかかわらず「熱中症が進行する行動を止める」、「水を飲む」、「涼しい場所に移動する」などの行動がとれません。
困ったことに自覚症状がないのがやっかいです。

夏の炎天下では、みんながこんな状態です。
ヒューマンエラーの要素が満載なのです。
こわいですね。

私も前半にやらかしました。
加齢とともに、体力や回復力が落ちています。
ケガが多くなりました。
北海道でも連日30℃を越え記録的な暑さになりました。
肉離れの初期症状と軽い捻挫をやってしまい、これでは一夏を越せないと思い、ルールの修正をしました。

一日の最大の仕事量を制限しました。
ウェアを見直す。
水分の取り方を工夫する。
ボディケアをする。
睡眠をしっかりとる。

おかげでお盆ラウンドを乗り切ることができました。

これは夏に災害が起こり電力が止まると、エアコンが効かない、冷蔵庫が使えない、もしかしたら断水が起こるかもしれません。
暑さに対しての知識や備えはしておく必要があります。

9月下旬から防災、減災のセミナー、キャンプを静岡県で行います。
人数、内容はアレンジいたします。
お問い合わせはこちらから!



投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年08月20日 | Permalink