心理状態と体の反応
こんにちは、富士山のふもとでパラグライダーと防災のスクールを営んでいるサニーサイドアウトドアスクールの上野です。
パラグライダーのテイクオフ前や気流が乱れた時、ランディング前には心拍数が上がることは経験的に知っています。
その時の心理状態で、体の無意識の反応が変わります。
先ほどの心拍数に関連して、呼吸も変わります。
リラックスしている時にはゆっくりとした深い呼吸になっています。
何か緊張すると、呼吸が速く浅くなります。
あるいは、力が必要な時には、呼吸を止めて一気に力を入れます。
特にパラグライダーの初心者クラスでは、初めてのことなので、ドキドキ、ワクワク感から期待や緊張が入り混じった状態になっています。これも含めてフライト体験だと思っていますので。
パラグライダーの初心者体験で、パラグライダーの翼をつくる時にパラグライダーに風が入ると引っ張られるのですが、適度な力で前進すれば十分なのですが、ここで過度な緊張のために、呼吸が止まり足が止まってしまう人がいます。
そうするとパラグライダーだけが前進してうまく翼ができません。
こうした一連の動きも無意識で行われているので、本人はコントロールすることがなかなかできないことがあります。
無意識に入ってしまう力は、意識では直接コントロールできないので、意識でコントロールできる呼吸に注意を向けてもらいます。
無呼吸にならないように息を続けてもらいます。
緊張してドキドキする人にも同じアドバイスです。
緊張することによって心拍数体の反応をよくしているわけです。
人は弱い生き物なので、何か天敵や災難が起こった場合に、逃げ出さなければならない時期が長かったので、そういう仕組みがあったものが生き残ったのでしょう。
何かとザワザワしているご時世ですので、振り回されずに、呼吸を整えて事に当たりましょう。
ドキドキ感を実感してみたい方はパラグライダー体験がおすすめです。