飛ぶためのヒント【限界の正体】
日本人が10秒を切れない本当の理由
――社会の常識や世間の声が「限界の正体」かもしれないということでしょうか。
為末 それだけではないと思います。ただ一つ言えるのは、限界とは「人間のつくり出した思い込みである」ということです。さらにいうと「人は、自分でつくり出した思い込みの檻に、自ら入ってしまっている」。
限界とは「人間のつくり出した思い込みである」この限界の檻という話はパラグライダーに参考になります。
パラグライダーは、飛ぶDNAを持たないヒトが飛ぶという行為なので、潜在的なリスクを感じるのは仕方がないことです。
そこには、飛んでみたい、上手くいくかな?、落ちたらどうしよう。
過去のいろいろな記憶が蘇る。心の葛藤が!
気合が入り過ぎて力んでしまい悪循環におちいる…。
元競泳選手の岩崎恭子さんは、14歳のときに出場したバルセロナオリンピックで、史上最年少で金メダルを獲得しています。岩崎恭子さんが金メダルを獲れたのは、不断の努力はもちろんのこと、14歳という若さゆえに、社会の常識というアンカーにとらわれていなかったことも、要因のひとつではないでしょうか。
子供さんは、初めてのことに抵抗感がなく、力が抜けてさらっと飛んでしまう子が多いです。
体も柔らかく、軽いというのもありますが、サポートをしていてやはり力が抜けていますね。
スポーツの場合、限界の突破のしかたは、段階的に2つあります。2つとは、積み重ねによる突破と、変化による突破です。基礎を習得する段階では、積み重ねが有効です。〜
〜たしかに量は必要です。でも、積み重ねによる成長は、ある一定量までいくと止まってしまいます。積み重ねが効かなくなってきたなと感じたら、次に必要なのは、自分に、「揺さぶり」をかけることです。
――積み重ねにはまらずに、限界を突破するにはどんな考え方がありますか?
為末 限界を突破するためには、日常の中に、予想できない変数を組み込むことが必要だと思います。自分で自分を驚かすことです。
「揺さぶり」これやってますね。
停滞してしまったら、説明の言葉を変えてみたり、次のステップに移行したりと「揺さぶり」をかけますね。
成長は、右肩上がりに一直線ではなくて、もっと上がり下がりし凸凹してます。
――最後に、本書への思いを聞かせてください。
為末 もしかすると、限界とは、超えるものでも、挑むものでもないのではないか。自分の思い込みや、社会の常識が心のブレーキになっているのであれば、それを外しさえすれば、今この瞬間にも、自己ベストを更新できる。僕はそのことを知ってほしくて、本書を書きました。
目標や、決め事、周りの空気に縛られて、力が出し切れないでいる人や、閉塞感を感じている組織が、別のやり方を見つけるきっかけになればいいなと思います。
漠然と覆われている閉塞感を感じている人は多いと思います。
周りの空気や思い込みは外すことができます。
そうするともっと豊かな毎日を過ごせるんじゃないかな。
念のため、リスクマネジメントは必要です。「揺さぶり」かけすぎて落ちないようにね。
フライトに挑戦して「揺さぶり」をかけてみませんか?
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