災害後の事業再開について

もしものとき自分のいのちを守る

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こどもだけのときにも災害は起きます。 「自分のいのちを守る」ための『72時間サバイバル』です。



サニーサイドアウトドアスクール 校長の上野です。

令和初仕事の方が多いのではないでしょうか。
心機一転新たな気持ちで迎えましょう。

今回は、災害後の事業活動再開について書いてみます。
一般にはBCP(事業継続計画)といわれています。

なぜそれが必要かというと、
災害からの復興には、被災したものの普及、風評被害など回復に時間がかかります。
それをいかに早く収束させるためにもBCP(事業継続計画)は必要になります。

緊急時には、通信手段、情報は混乱します。
人も心理的な働きで合理的な判断ができなくなります。
事前にどういうタイミングで何をするべきかを計画、準備しておく必要があります。

私はパラグライダーという生活必需ではない事業をしています。
災害から安全になったと思われないと安心して遊ぶ気にはなりません。
観光客の風評被害はとくにそうです。
事業の大小にかかわらず、地域での経済活動がスムーズに復旧するかが復興への鍵になります。

東日本大震災と北海道胆振東部地震で災害時の事業再開を経験しました。
そのときに判断したポイントを上げておきます。


  • 安全であること

一番重要なのは安全になります。
とくに地震のとき、余震に注意が必要です。
熊本地震のように震度7の地震が二回来ることもあります。


  • 停電が続いている場合

停電が続いている場合には移動のリスクが伴います。
生活必需やインフラに伴う緊急性の高い業種以外は待機でしょうか。
もしも事故が起こった場合に、平時と違って救助があてになりません。
緊急な用以外は、不要な外出は避けるタイミングだと思います。
ガイドラインや社内の連絡方法は予め決めておく必要があります。
携帯電話は基地局のバッテリーがなくなれば通信できなくなります。
停電が続いているということは、物流の復旧の目処がついていないということです。
エネルギーや物資の消耗は最小限にしておく必要があります。


  • 電力の復旧

電力の復旧が事業再開のポイントになります。
生活に一安心です。
情報が錯綜することがありますので、可能な限り一次情報に近づいて正しい情報を手に入れるようにしてください。


  • 物流の復旧

復興に向けて本格的に動きだします。
人の気持ちも刻々と変化します。
風評被害もでてくるころです。
復興まで半年くらいといわれています。


おおまかな流れを書いてみました。
参考にしてください。

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年05月07日 | Permalink

なぜ災害の備えをしなければならないのか?

もしものとき自分のいのちを守る

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こどもだけのときにも災害は起きます。 「自分のいのちを守る」ための『72時間サバイバル』です。



サニーサイドアウトドアスクール 校長の上野です。

私は、2013年の東日本大震災を茨城で、昨年の北海道胆振東部地震に遭いました。
いずれも予想はされていない突然の地震でした。

今となっては、プレートに囲まれた日本ではいつ巨大地震がおこっても不思議ではないと実感しています。

私はパラグライダーやハンググライダーなどリスクを伴うスポーツを長くしています。
25年以上のキャリアで学んだことは、事故などの可能性のあるものはいつか起きるです。

わたしも最初は事故などの緊急事態には、すぐに対応することはできませんでした。
頭が白くなりフリーズしてしまうのです。
レスキューやファーストエイドのトレーニングを重ねることにより、なんとか対応することができるようになります。



東日本大震災で物流が滞った経験から、食料やアウトドア用の調理器具の充実や、ガソリンタンクを半分以下にはしないなどの備えがあったので、昨年の北海道胆振東部地震でのブラックアウトや物流の品不足にも対応できました。

大きな災害で、緊急な対応ができていない人が多いと感じました。
災害では、急いで対応しなければならないことがあります。
津波、洪水、土砂災害などです。
これからは、テロが入るかもしれません。
東日本大震災では、二万人の方が犠牲になりました。
予想されている南海トラフや首都直下地震では、もっと多くの犠牲者を予想しています。

運でかたずけるのはどこか他人事です。
自分の肉親、知人が犠牲になるとそんなことは言ってられないと思います。
911のテロや岩手県釜石の奇跡などで、それに備え多くの命を救った人たちがいます。

人は異常時のことを考えてるとストレスのかかるので、未知の困難なことは考えないように心理的な働きがあります。

しかし避難の方法は知らなくては迅速な行動ができません。
災害備品がなければどうしようもありません。

連休最終日、家で災害について備えてはいかがでしょうか?


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投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年05月06日 | Permalink

こどもに大切なことは

もしものとき自分のいのちを守る

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こどもだけのときにも災害は起きます。 「自分のいのちを守る」ための『72時間サバイバル』です。



サニーサイドアウトドアスクール 校長の上野です。
今日はこどもの日です。

災害関連の本で一番感銘を受けたのが、片田敏孝著「人が死なない防災」です。
これは、東日本大震災で大津波の被害を受けた岩手県釜石市で、2004年から「防災教育」を行い、小中学性の生存率が99.8%で釜石の奇跡といわれました。

釜石市のこどもたちが主体的に津波から避難することができたのはなぜでしょうか?
それは偶然だったのでしょうか。

想定外で締めくくられることが多い災害ですが、1000年に備えて教育をしている人がいたのは衝撃でした。

災害では100年だろうが1000年だろうが、その一瞬から逃げなければならないことがあります。

緊急時にヒトは心理的に合理的な行動がとれないことが分かっています。
知識、備えがなければ、その一瞬を生き抜くことはできません。

テクノロジーは進化し便利な世の中になっていますが、自然の脅威を予測することはできなく、逃れることは叶いません。

残念ながら、平時には便利になればなるほど、システムは複雑になり、復旧や、すぐに助けがくるとは限らないです。
非常時には、生物としての生きる技術の習得が必要です。

それでは残りのゴールデンウイークをお楽しみください!


こどもだけのときにも、大きな災害はおこります。
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投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年05月05日 | Permalink

こどもの対応のほうが合っていることがある

もしものとき自分のいのちを守る

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こどもだけのときにも災害は起きます。 「自分のいのちを守る」ための『72時間サバイバル』です。



サニーサイドアウトドアスクール 校長の上野です。

災害や緊急時には、こどもは守らなければならない対象として考えられていますが、こどもの対応のほうが合っていることがあります。
大人は、正常性バイアス、集団同調バイアスなどの心理の働きにより、逃げるという合理的な行動が取れない場合があります。
空気を読みすぎてしまうのです。


東日本大震災で、「釜石の奇跡」と呼ばれた事例があります。
「釜石市内14小中学校に通う2926人中、学校を休んでいた生徒など5人を除く2921人は全員無事であった。生存率は実に99.8%に上っていた。
群馬大学大学院の片田敏孝教授の指導を受けて防災教育を推進してきた。」

特に津波は、一刻を争う事態です。
反射的な行動、その状況に応じた対応が必要になってきます。
ただ闇雲に逃げてもまちがった方向かもしれません。
それまでの「知識」や「備え」が物を言います。
数年、10年、100年、1000年後かもしれませんが、そのときに正しい対応をしなければなりません。

連休後半、災害に備えてはいかがでしょうか?


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投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年05月04日 | Permalink

ヒトは個人と集団では行動が違う?

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こどもだけのときにも災害は起きます。 「自分のいのちを守る」ための『72時間サバイバル』です。


 こんにちは、サニーサイドアウトドアスクール 校長の上野です。
 私がまだハンググライダーを飛び始めて日が浅かったころ、ある日の午後「これは寒冷前線通過ではなかろうか?」とベテランがいなく経験が少ない私たちのグループは様子見していましたが、他のパイロットたちは次々とテイクオフしていきました。早く降りればいいと考えたパイロットもいたと思います。
 前線特有の全面リフト帯で高度を下げようとしても簡単に下がらず、時はすでに遅くランディングの風は突風へと急変していきました。

 今考えると、知識不足というよりは、異常は感知していたが、集団のメカニズムが負の方向に働いていたと考えられます。

 また次々とテイクオフしていくさまは、無意識に集団の行動や空気を読もうとする集団同調バイアスに当てはまっています。合理的ではない行動、逃げ遅れにつながっています。

 次の図は、先日学んだロジャースのイノベーター理論です。通常はマーケティングの文脈で語られています。
 リスクが迫っているサインがあるにもかかわらず避難が遅れることもあります。
 これも枚挙にいとまがありません。



イノベーター理論とは、1962年に米スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャース教授が提唱したイノベーション普及に関する理論。
新商品への購入態度を早い順に5つのタイプに分類したもの。
つりがね式の曲線になっている。
https://www.motivation-up.com/motivation/innovator.html
モチラボ参照

ヒトの行動原理は同じなので、次のように読み解くこともできるのではないでしょうか。

異常事態のサインがあっても、すぐに集団は行動に移せない。


Aviation,Space, and Environmental Medicine誌に発表されたイギリスの心理学者ジョン・リーチ博士の研究によると、運悪く不意の災害に見舞われた時、人の取る行動は次の三つのカテゴリーに分かれます。

1、落ち着いて行動できる人=10~15%
2、我を失って泣き叫ぶ人=15%以下
3、ショック状態に陥り呆然として何もできない状態になってしまう人=70~75%

「新・人は皆「自分だけは死なない」と思っている」山村武彦 著 (宝島社)より

集団が動くには、イノベーター、アーリーアダプターの16%の行動が必要です。率先避難者の存在です。

一人で行動する場合と集団(二人以上)でこう行動する原理は違うことは知っておく必要があります。
津波や土砂災害、噴火など急いで避難しなければならない時など緊急時のストレスがかかった場合ほど、本質的な行動原理が優先してしまう可能性があります。


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投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年05月01日 | Permalink