風にも波があります

こんにちは、サニーサイドアウトドアスクール校長の上野です。

春というとうららかとかのどかのような季語を思い浮かべますが、気象ではそういう面だけではありません。

季節的には変わり目で、冬の寒気が残る日は朝晩は冷え込み、一日の寒暖の差が激しい時期でもあります。

またこの時期は日射量が多くなります。

そうすると、急に地面やその上の空気が温まるので、風に強弱のある波が起こりやすくなります。
いつでも風の波がはあるのですが、春の風は変化が大きくなるという感じでしょうか。

そこにエントリーする場合には、風の変化(特にリズム)をよく観察しておいて、タイミングよくエントリーします。

しかし過度の緊張感があると、勢いが強すぎたり、逆に弱すぎて遅れるなど、風の波とのリズムに合わなくなってしまいます。

まさに「呼吸を合わせる」という表現になります。

アウトドアスポーツの特徴として、自然という要素が大きいということになります。

自分というフィルターを通してでしか分かりませんので、どのように見えているのかは人によって違うというところがあります。

なんてことを思いました。

(くもりや日中以外はおだやかな時間もありますよ。)

ワクワクしちゃった人はこちらからエントリーしてください。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月20日 | Permalink

慎重、臆病は資質です

みなさんこんにちは!
静岡県富士宮市朝霧高原でパラグライダーと防災をしていますサニーサイドアウトドアスクール校長の上野陸(あつし)です。

昨日のブログで、初めてのことや未知のものには不安やおそれの感情が湧き出るものという話をしました。

そういう私も、慎重派で臆病です。

特に昭和の度胸試し的なものはダメでしたね。

その臆病な特性は、実はリスクマネジメントという観点で見れば、悲観的に準備をすることであったり、小さな変化を捉える観察力を鍛えることになりました。

空飛ぶものは、テイクオフでの事故率が高いことが知られています。
テイクオフの技術が未熟な時は、心拍数が上がりフライトを楽しむどころではありませんでした。

それがきっかけで、テイクオフの研究をして、解像度が上がることによってのちの指導への道に進んだ時に役立ちました。

ネガティブな特性と捉えていたものが、実はリスクを捉えるセンサーであり、深く知識を得るきっかけとなることもあります。

私の場合は、パラグライダーの指導や防災教育は、多くの時間をかけても常に興味の対象であるために積極的な態度で望むことができます。

一面だけ捉えるのではなく、多面的に捉えることによってネガティブなものではなくて資質になることがあります。

それではまた!

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月15日 | Permalink

「飛ぶのがこわい」それは普通の感情です

フォトグラファーのイシヅカマコトさんが撮ってくれました


みなさんこんにちは!
静岡県富士宮市朝霧高原でパラグライダーと防災をしていますサニーサイドアウトドアスクール校長の上野陸(あつし)です。

「飛ぶのはこわいんです。」
自己紹介でパラグライダーの話をすると少なからず言われます。

これはごく普通の反応です。
自転車のように日常的に見る風景ではありませんし、私たちには鳥のように生まれつき飛ぶための機能も遺伝子も持ち合わせていません。

無理に飛ぶ必要はありません。

パラグライダー体験を前にして、参加者の皆さんは、空を飛んでみたいというワクワク感と、落ちたらどうしようという不安感を同時に持ち、揺れ動いているものです。

この二面性はパラグライダーに限らず、初めてのことや未知のことにはあるのではないでしょうか。

向き合わなければならないことがあります。

例えば思春期や自分の進路の決断はみなさん経験していますよね。

現在であればコロナ禍、災害、時代の変化も差し迫っています。

現状維持がむずかしい時には、新しいことに踏み出さねばならない時があります。

その時に不安や恐れを無理に押し込めるのではなく、この原因は何なのだろうか、正体は何なのだろうかと問いをたてることによって解決や方向性のヒントが出てくると思うのです。

いずれにしても自分の内側から湧き出るものです。

うまくエネルギーやセンサーとして活用したいですね。

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月14日 | Permalink

焚き火の前ではウソがつけない


先週末に富士山フェスという大人の学園祭に参加していきました。
みんながそれぞれ得意なものを手作りで提供します。

私は場所をよく知っているところで、パラグライダー体験と焚き火で参加しました。

今日は、焚き火について書いてみます。

焚き火が佳境に差し掛かったところ、どこからともなく「焚き火の前ではウソがつけない」との声が聞こえました。

なるほど。

これはモラルとかの話ではなくて、焚き火の本質的な鋭いところをついているなと感じました。

火を扱えるのは人類だけです。

諸説ありますが、その歴史は100万〜数十年前に遡ります。

暖をとる。
調理する。
コミュニーケーションのために。
信仰のため。

火は私たちの生活や文化、精神文化を形つくってきました。

焚き火に触れていると太古の記憶が甦ってくるのかもしれません。

焚き火の火は一瞬たりとも止まってはいません。
常に揺れています。

「見ていて飽きない」
「いつまでも見ていられる」

焚き火は、火を保つために薪をくべ手当てする必要があります。
イメージする火にするためにはどの薪をどこにくべるのか、生け花のようなアートに近い感じです。

焚き火があると、テーブルのように人を見て会話をするのではなく、火を見ながら火を介して会話をしています。

対面して話をすると、立場とか社会性などに意識が向いて、多少なりとも緊張感が出ますよね。

この火を見るというワンクッションが、緊張感を和らげ、、自分でも気づいていない本音が出てくるのではないかと思います。

焚き火に当たっていると、あるところから時間の感覚が曖昧になってきます。

心の緊張感が溶けてくる時間です。

そうすると、深い話になってきます。

自分でも忘れていたことや、自分でも気づいていない気持ちが湧き出てくるゴールデンタイムです。

冒頭のウソがつけないというのは、こういう状態のことを言ったのではないかと感じました。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月13日 | Permalink

方向性は決めても結果には執着しない

みなさん、こんにちは!
富士山のふもと、静岡県富士宮市朝霧高原でパラグライダーと防災のサニーサイドアウトドアスクールを営んでいる上野 陸(あつし)です。

昨日は「早く行きたいのなら一人で行きなさい 。遠くへ行きたいのなら皆と行きなさい。」先の見えない時代に共創することがポイントになると書きました。

それではだれと共創するのかというと、方向性が合っている人、もしくは方向性が共有できる人というのが条件になるかと思います。

例えると渡り鳥がゴールである営巣地を目指すようなものです。
しかし天候が悪化しそうだからここで嵐をやり過ごすとか、ルートを迂回するようなものです。

VUCA(不確実、不安定、複雑、曖昧)の時代には、計画やゴールが設定されていても、当初のゴールには執着しなくてもいいのではないかと感じています。

コロナ禍では、前提条件がどんどん変わり、それによってゴールポストが移動する事態が起こっています。
当初は夏くらいには収まるのではないかと言われたものが、年内、次の夏、翌年末…と次々と延びています。

ゴールに執着してしまうとゴールが延びた場合に心が折れてしまいます。
紆余曲折があるにしても方向性はイメージしておかないと判断がつきません。

先の見えない時代とは、方向性といくつかの視点、観察が必要なのだろうと思います。

悪いことばかりではないと思います。
進んでいくうちに新しくゴールが見えてくる、そんなことなのかもしれません。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月09日 | Permalink