フライトプランは持ってますか?


フライト前にフライトプランは持っていますか?

パラグライダーでのフライトは、このフライトプランから始まります。
体験さんでも同じです。

昔から言われているのが「空中では三割頭」。
空中では地上の三割程度しか頭が働かないと言われています。

私も過去にさまざまなミスをやらかしています。「なんであの時あんな判断をしたのだろうか?」そもそも「見えてない」「判断していない」など後で考えると三割どころか一割くらいしか頭が働いていない!

頭が働かない理由を考えてみました。
空中は三次元で情報量が多くなる。→視覚情報が増える。
空中では常に動的に移動している。相対的に物事を見なければならない。→処理する情報量が増える
緊張状態にある。
などの理由が考えられます。

私たちは、鳥のように飛べるDNAは持ち合わせていません。
学習する必要があります。

パラグライダーは風の影響が大きいスポーツです。
飛べる機会は限られています。
効率よく、リスクを最小限にするために、PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(検証)→ACTION(改善)は有効です。

リスクマネジメントからも、ミスが少ないということはリスクを抑えるということにつながります。
同じミスを繰り返すということは、リスクが軽減されていないと言えます。
地上でできることはやっておきましょう。

フライト前に不安なのは、フライトプランが明確ではないからです。
不安がなくなるまで原因を探り、判断すればいいのです。

ともかくフライトプランを立ててみましょう。
継続することです。
やがてスキル(技術)として身につくようになります。

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2018年08月23日 | Permalink

ライズアップ 加重 姿勢

リニューアル!【チャレンジ!】3DAYSコース





ライズアップは、自然な加重と姿勢の癖を除くため、伸身マリオネット状態にしています


ライズアップの失敗の多くは、
1.加重の過不足
2.ライザーの左右不均等、引き込み過ぎなど姿勢が原因
などがあります。

適切な加重、姿勢を覚えるために、微風から2m/sの安定した風の中、緩斜面で伸身し重力にまかせて加重してみました。

ライザー、カラビナにかかる荷重が認知できるようなればしめたものです。

何度か練習すると、同じようにテイクオフができるようになりました。



膝が屈伸し加重がかかっています。通常のテイクオフスタイルです。バッチリです!




まだパラグライダーをしたことがない方から初心者向けの記事です。


人気記事はこちらです!
1.Q.次のグライダーを選ぶ基準は?
2.パラグライダーの進化について
3.冬のフライトで、手の冷えを我慢し過ぎると…
4.あなたにぴったりのグライダーをチェックします!
5.冬はアンダーウェアをかためよう

【はじめてのパラグライダー】シリーズ
初心者向けの記事です。

【認知特性】シリーズ中級者、上級者向けの記事です。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年09月14日 | Permalink

加重のかかったライズアップ



パラグライダーは、最初に翼をつくるライズアップをしなければなりません。
このライズアップを行うためのヒントを探ってみましょう。

パラグライダーは、22~28m2の大きさがあります。
重量は約5kgです。(平均的に)
ライズアップはキャノピーを形作り約8mの高さまで持ち上げる行為です。

翼の形状は風向きに正対し、エアインテークの形を整えてあげればいいです。
今のパラグライダーは、前縁の形状が形造られ軽くなっているので、エアの入りがよいです。
初動と左右均等に力がかかれば自動的にライズアップできる仕組みです。

パラグライダーの大きさと重量のため、初動で加重をかける必要があります。
(体重を加えるという意味で、加重という漢字を用います。)
5kgのお米のパックを8m上げるには結構な勢いが必要ですよね。

では初動はどのくらいの力が必要なのでしょうか?

「左右のカラビナに均等に荷重がかかるように、キャノピーをライズアップします。この時、決して腕に力がはいらないことが大切です。腕力に頼らず、体全身を使ってライズアップするようにします。」
(JPAパラグライダー最新テクニックブックより)

この「体全身を使って」とは、重力を使うことです。
言い換えると適度な重心の移動によって加重がかかります。
体重移動です。
この感覚を体得してみましょう。

人の重心は、おへそあたりにあります。
「気をつけ」の姿勢から、手だけ休めの位置にします。
重心の横です。おへそのあたりに丸い玉(重心)をイメージします。
そのまま前に倒れ込み足を踏み出します。
(※倒れないでください。)
重心の移動が実感できましたか?
前後左右も同様にトライしてみましょう。
重心の移動が分かりましたか?

自然に前傾ができるとOKです。
頭や上体に意識がいってしまってはいけません。
加重、重心の移動が肝心です。
後はスムーズな足の運びで加速します。

手に力が入ってしまう人は、ライザーの持つ位置を変えてみてください。

力が入りすぎる人は呼吸に気をつけてください。
無酸素運動になっています。
無酸素運動は、瞬間的に強い力を使うための呼吸です。
ライザーを引き込んでしまい、グライダーを変形させてしまいます。
ライズアップ後ハアハアいっていたら気をつけてください。

ワンフライトに一度は行わなければならないライズアップ。
スキルの問題なのでトレーニングによって取得できます。
安全で楽しいフライトのためにもライズアップのスキルを身につけましょう。



この動画は、初動の加重を実感してもらうために、弱風時に強調して動作しています。
リアルコンデションでは、スムーズな動作が必要です。


リニューアル!【チャレンジ!】3DAYSコース



まだパラグライダーをしたことがない方から初心者向けの記事です。


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投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年09月09日 | Permalink

効果的に体重を使おう!



エンジンのないパラグライダーのエネルギーは何でしょうか?

そうです、重力ですね。

テイクオフについても、いかに重力を使うかがポイントになります。

翼をつくるライズアップも、うまく体重を使うとスムーズにできます。

つまり体重移動です。パラグライダーにスムーズな加重をかけることにより、ライズアップが自動的に行われます。

体重移動を言い換えると、重心位置(おへそあたりです。)を移動させる行為です。

重心位置が移動することによって初めてハーネス、カラビナ、パラグライダーへと力がかかるからです。

重心にフォーカスすると効率よくタイムラグなしにパラグライダーに力を加えることができます。

エナルギーをスムーズに伝える体の使い方のコツがあります。

体幹と柔軟性です。

体は端から動かすのではなく、重心から動かすイメージです。

体幹の筋肉の方が量が多いので効率的です。

しかし可動する関節がスムーズに動かなければ、力がうまく伝わりません。

特に股関節、肩関節は可動域が広く重要です。

運動不足や加齢でスムーズに動かなければせっかくのエナルギーをロスしてしまいます。
パラグライダーだけではなく、ケガの防止や健康でいるためにも柔軟性は保つようにしたいものです。

参考記事
イチローに学ぶ 長く現役を続けるためには






リニューアル!【チャレンジ!】3DAYSコース



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投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年09月04日 | Permalink

何を見てますか?見えてますか? 視野



この鳥の動画は、首の柔軟性も驚きですが、頭が空中の一点にいつもある状態でブレがない。
空飛ぶDNAを持っているものは違います!

これがリアルなフライト中だったとします。
すごい揺れてますね。(笑)
左右のバランスをとることが最も重要です。
視覚情報によって操作が行われます。

目的地に行くためにも、目線がそこに向いていないと行動ができないです。
まずは目的に目線がいっていることが重要です。


往年のケニー=ロバーツ  REDBULL MotoGP:ライディングスタイルの進化より


目線の次は視覚です。
視覚には中心視と周辺視というものがあります。

中心視は、視野の中心点で色や形などを認識します。
周辺視は、視野の周辺部で全体像、動き、位置などを把握します。

自動車の運転をしている時のことを思い浮かべてみましょう。
漠然と進行方向を見て運転してますよね。
(ポケモンGOしてませんよねー)

中心視で、目的を認識して、
周辺視で、センターライン、縁石などで位置を把握し、信号、周りの車の状況などを監視しています。まさに視野を広く使っています。

信号、標識、飛び出しなど変化があったもの、重要なものは、中心視で確認しています。
(ここのラーメン屋行ってみようとかもね。)

中心視と周辺視交互に使っています。

パラグライダーの話に戻って、フライトを行うには、フライトプラン、視野、姿勢、状況の認知はセットで必要です。
どれが欠けてもフライトは上手くいきません。

最近のフライトでランディングアプローチを思い出してみてください。
各ポイントの見下ろし角、ブレークコードのプレッシャーまで思い出すことができれば合格です。
細部のどこまで思い出せたかが今のあなたの認識になります。

常に同じフライトはありませんが、一本毎のフライトでPDCAサイクルを行うことにより、抽象化できるようになり予測、修正ができるようになります。


参考:
www.redbull.com MotoGP:ライディングスタイルの進化
http://skiers-lab.com スキーを滑っている時の目線の重要性 62
http://neurotracker.jp スポーツでは、どのように視覚を利用しているのか?

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年09月03日 | Permalink