ハロー!NEVADA2  インプレッション


翼はソリッドになり戦闘能力はアップ。ナチュラルフィーリングはそのまま。


GRADIENT社のEN-Bハイエンドクラス NEVADA2がリリースです。

ファンフライトからクロスカントリーまでの幅の広いフライトを意識した潜在能力を感じました。

アスペクト比(実測)はNAVADA5.66に対し、約0.1だけ上げて5.75ですが、取り扱いはそのままで多くの改善がみられパフォーマンスが向上しています。

【ライズアップ】
前縁のナイロンロッドはしっかりと形成されています。ライザアップは軽さというよりも形で安定して上がってくる感じです。
ライズアップで翼の剛性感を感じました。
アスペクト比を抑えつつ、パフォーマンスを上げるために、翼の内部構造の強化に取り組みました。

【旋回性】
26サイズで私の体重では軽めのレンジなります。
それでもハンドリングは十分に効きます。
遊び少なめのGRADIENTのテイストです。
300gの軽量化も効いているでしょう。
ブレークテンションもほどよい重さでタイトなコントロールも可能です。

【ビッグイヤー】
ラインプランが横2列なのですが、ばたつくことなくスムーズにビッグイヤーができました。

【ランディング】
ハンドリングの感じがいいのと、アスペクト比5.75は、ナーバスにならないレベルだと思います。

コンディションが決まらなかったので、グライディングのパフォーマンスは試せなかったのですが、リアライザーコントロール、後縁のナイロンロッドは、グライディングに期待できます。


前縁のナイロンロッド。


前縁のナイロンロッドはしっかりと入れてきた感があります。

DDシステム(ダブルダイアゴナルシステム)と相まってASPENのような翼の剛性感を感じます。


後縁にナイロンロッドが入り上面をよりフラットにする


後縁のナイロンロッドはちょっとびっくりしました。

上面の形状を整える役目です。今までだとEN-Cクラス以上のパフォーマンスグライダーの装備でした。

ある程度の長い距離をグライディングすることを想定しています。



ラインプランは、翼の剛性化もあり横2列、縦3列というシンプルさです。

ライン長の減少、軽量化に貢献しています。



新しいエアインテーク【VOシステム】


今回新しく開発されたエアインテークの構造VOシステムです。

広い口と狭い口を交互に並べて、剛性感を失わず、高い迎え角でも内圧とエアフローをスムーズに保つシステムです。気流の変化を伴うラフな空域で頼りになりそうです。


このクラスは一番層が厚いところです。
パッシブセーフティ(受動的安全性)とパフォーマンスが求められるバランスが重要なクラスです。
NEVADA2は、アスペクト比を上げずにパフォーマンスを向上させるために、様々な装備が取り込まれています。
しかし最終的に300g減の軽量化がトータルなフィーリングに影響していると感じました。
NEVADA2は、軽量にこだわってきたGRADIENTらしいグライダーに仕上がったと思います。

NEVADA2のページ

投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年09月02日 | Permalink

台風10号の爪痕

tenki.jpより


今回の台風で被害に遭われた皆さま心よりお見舞い申し上げます。

迷走台風10号は、長寿記録を更新するほど南海上に長く居ましたので、強い勢力を保ったまま北上してしまいました。

台風は、南海上の暖かく湿った空気(気体)が、水(液体)に変わるとき熱を出すため、それをエネルギーとして発達します。

今回太平洋高気圧が東に偏り、日本海に寒冷渦という気圧配置で、東北、北海道方面という異例のコースを辿りました。

すでに北海道では、台風の上陸は3回、通過・接近も3回に上っています。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0310689.html

川の濁りも消えずダメージが蓄積されています。
川の増水にはお気をつけください。

各地の早い復旧を願うばかりです。




投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年08月31日 | Permalink

北海道で熱風?フェーン現象

リニューアル!【チャレンジ!】3DAYSコース



『楽描き日誌』より


この季節さわやかな風が自慢の北海道ですが、道央地区は熱風が吹いています。
これも千鳥足台風10号の影響です。

ざっくりというと、台風に吹き込む東風が中央の高い山を越えて道央へ吹き込んでいます。
山の風上側では、湿った空気が露点温度に達し、雨となります。

乾いた空気が山を通り越して、道央地区へと吹き下ろしています。
空気中に含まれる水蒸気の量によって、高度と気温関係、気温減率が違うのです。

水は気体(水蒸気)から液体(霧、雨)になる時、熱を放出するので気温の下がり方が緩くなります。

風上側と風下側では、気温の上がり方、下がり方に変化が生じ、風下側では乾いた熱風が山の方から吹き下ろして来るのです。

フェーン現象が起きるには、高い山まで空気を持ち上げる強い風が吹く気圧配置が必要です。

最高気温を更新するような時はフェーン現象が関係しています。
今日も水分をしっかりと取り熱中症に注意をしましょう!


やはり風が定まりませんでした


まだパラグライダーをしたことがない方から初心者向けの記事です。


人気記事はこちらです!
1.Q.次のグライダーを選ぶ基準は?
2.パラグライダーの進化について
3.冬のフライトで、手の冷えを我慢し過ぎると…
4.あなたにぴったりのグライダーをチェックします!
5.冬はアンダーウェアをかためよう

【はじめてのパラグライダー】シリーズ
初心者向けの記事です。

【認知特性】シリーズ中級者、上級者向けの記事です。



投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年08月30日 | Permalink

気象学のススメ 【天気概況】を知る、【観天望気】


リニューアル!【チャレンジ!】3DAYSコース


パラグライダーにとって、天気や風などの気象は影響が大きく重要な要素です。
気象学を知ることは、天気、風との付き合い方を教えてくれます。

私たちは気象を変えることはできません。変えることができるのはパイロットの行動だけです。
その判断材料は気象の知識です。

また昨今の想定を超えた異常気象で防災という点で、日常生活でもリスクマネジメントに役に立ちます。

知識といっても基本的な小学生向けのもので十分です。
大切なのは毎日の天気の変化を知ることです。

日本には四季があり特有の気象現象が起こります。
一年過ぎる頃には流れが分かるようになります。



【天気概況】と【観天望気】
天気図や天気の解説から【天気概況】の大きな天候の流れを把握します。日本付近くらいの大きさです。お天気ニュースの解説がこれにあたります。これで2~3日の天候の流れが俯瞰できます。

天気図からメインストリーム(大きな風の流れ)、地形(海、川、山の位置)、太陽の角度(時系列)を考慮しフライトエリアの天候予測をします。
ピンポイント天気、風の流れを可視化したサイトなどを参考にして、ブレ幅を含めて総合的に判断します。

予報も予測も実際には、時系列や天候の動きに誤差がでます。
これを【観天望気】で修正します。


観天望気(かんてんぼうき)は、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測すること。
観天望気 - Wikipedia


ここでいう観天望気は、雲の動き、風の変化のことです。
観測で変化を知ることが大切です。

まず天候のシナリオがあり、変化があった場合に、柔軟にシナリオを変えるオプションを持つということです。
自然は変化するものですから、流動的に捉えフライト行動を最適なものに変更しなければなりません。

パラグライダーは、風と上手く付き合わなければなりません。
風は気象で重要な要素です。
日本は自然災害が多いところで、気象には敏感な文化を持っています。
気象学の知識を持てば予測、修正はできるようになります。



まだパラグライダーをしたことがない方から初心者向けの記事です。


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3.冬のフライトで、手の冷えを我慢し過ぎると…
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【はじめてのパラグライダー】シリーズ
初心者向けの記事です。

【認知特性】シリーズ中級者、上級者向けの記事です。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年08月28日 | Permalink

2016.8.27 粘り勝ち〜



北海道の空は見事なブルー。

日中は雲一つなく夏の日射が痛いくらいです。

風は乾いて日陰に入ると涼しいです。

秋を感じさせる風です。

日中は北風が決まってしまい強すぎ。

太陽が傾くと風が落ちるだろうと夕方にシフトしました。

読みが的中!

体験楽しんでいただきました。

来週にかけて、迷走台風10号君次第になりそう。

柔軟に行きましょう。




まだパラグライダーをしたことがない方から初心者向けの記事です。


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3.冬のフライトで、手の冷えを我慢し過ぎると…
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投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年08月27日 | Permalink