VARIO LS 軽いスリムな高度計器


ヨーロッパで開催中のアスプスを横断するレースレッドブルX-ALPS2017やイタリアで開催中のパラグライダー世界選手権のレース模様を中継するライブトラッキングを支えているのがFLYMASTER社です。

フライト計器ではトップメーカーとなったFLYMASTER社が今回リリースしたのは、もっともベーシックなモデルVARIO LSです。

VARIO LSは、LIGHT 軽さ、SLIM 薄い、シンプルでお手頃価格なのが特徴です。
いままでのバリオメーターにはないカラフルな三色展開です。



実際に使ってみました。



動画は音がでます。
NAV SDと比べても反応は同じでした。

バリオ、サウンドメーター(昇降計、音で知らせてくれる)アルチメーター(高度計)としては、機能は十分です。
デジタルで数字を表示、アナログでメーターが上下で動く(自動車のスピードメーターのようなもの)時刻、フライト時間(どちらか表示)、上昇音、下降音、下降警告音など基本的な機能は充実しています。

初めての計器でどれを買っていいの分からない。
シンプルなものがいい。
という方にはおすすめです。

充電はUSBからできます。

VARIO LSの固定は、裏にマジックテープがついていますので、コックピットがあればそのまま固定できます。

コックピットがない方は、別売りのハーネスアダプターやレッグストラップで固定してください。




ハーネスアダプター


レッグストラップ


VARIO LS  
126x73x12mm(縦x横x厚さ)
価格¥30,000(税別)

http://www.airheart.jp/product/flymaster/vario-ls/index.shtml

お買い求めは、最寄りの弊社取り扱い店さまにお願いします。


文字が見えにくくなっている方は、レイアウトや文字の大きさが変えられるVARIO SDがおすすめです。

対地速度、フライトログなどのデータが知りたい方は、GPS SDがおすすめです。

将来大会に出るつもりであれば、大会に特化したNAV SDがおすすめです。

投稿者名 上野陸 投稿日時 2017年07月14日 | Permalink

夏本番 水分の補給の仕方


北海道も連日の30度越えで湿度もあり暑いです。
心配なのが熱中症です。

水分を取らなければならないのは分かっているのですが、ついつい水分補給が遅れがちになります。

水分が不足することによってのダメージを認識すること、水分を取りやすくする、飲む時間、量を決めるなどの工夫が必要です。



気温が上がるとカラダは体温を下げようと汗をかきます。
乾燥した地域や場所では、汗が蒸発するので汗をかいている認識がありません。
オーストラリア修行時代に、室内で脱水症状を起こしたことがあります。
数日激しい腹痛にやられました。

体に水分やミネラルが不足することによって機能低下を起こします。
分かりやすいのは、足がつるこむら返りです。

数年前に水分不足からひどい熱けいれんを起こした人を病院に搬送したことがあります。足から太もも腹筋と症状が拡大していくさまはそうとう痛そうでした。
筋肉が硬直してカッチカチでした。
水を飲ませても遅かったです。
やはりすぐには回復しないそうです。

意識は朦朧とするなど分かりやすい状態でなくても、私たちパイロットにとって意識が低下することは、
フライト判断を誤る、カウンター動作が遅れるなどフライトの安全性にかかわる事態を引き起こしかねません。

フライト前に準備、フライト用の衣類で熱がこもる、フライトの緊張で心拍数が上がるなど、汗をかく原因がたくさんあります。この季節はフライト中の給水も考えなくてはなりません。

水不足に関しては、自覚症状が薄いと考えたほうがいいです。
先日も草刈りに熱中しすぎてフラフラになりました。
「喉が乾いたな」「もう少しやってからにしよう」意識を切り替えてしまうと耐えられてしまいます。
でもダメージは確実に残りました。

「のどが乾いたら飲む」とかでは防ぐことができないという結論です。

定量的に水分を補給するしかないと考えるようになりました。
いつも水筒を持ち歩いています。
スクール前にまず水分を補給して、さらに一区切りごとに補給するようにしています。
30分ごとに250ml、2時間で1Lを飲み干すようにしました。
もちろん運動量によって変わります。

水、お茶、スポーツドリンク、炭酸水など味のバリエーションを用意して変えるようにしています。
また目立つところにボトルを置くことにしています。

加齢ともに水分補給をしないとダメージが残るようになりました。
夜中に足がつることが多くなりました。
水分補給をしっかりとすると足がつることがなくなりました。

ケガや事故防止のためにも水分補給は重要なスキルのひとつですよ!



プラスチックボトル「ナルゲン」、小さくなるソフトボトル「プラティパス」がおすすめです。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2017年07月12日 | Permalink

IKUMA P 本気の軽量グライダー


このIKUMA-P(イクマ ピー)は、本気の軽量グライダーです。
軽量の中の軽量です。

自分がハイク&フライ(自分の足でテイクオフまで登りフライトすること。パラグライダーのザッグ一つにフライト機材が収まり運搬できるという軽量、コンパクトな性質を使ったフライトスタイル)をしようとするならば、

○山の中をフライトすることを考えるとラフなコンディション、狭いランディングやトップランディングを想定すると安定性があり、小回りが効くあまり高いアスペクト比でないほうがいい。

○ある程度のパフォーマンスは欲しい。

そんなことを考えるとIKUMA Pは、現実的にハイク&フライにドンピシャな選択肢になります。
パフォーマンスと安定性のバランスがちょうどいいのです。



ライズアップは、軽くフワっと上がります。
ノーマルのIKUMAから1.3kg軽くなってますからね。なんと27%減!
脅威の3.5kgです。
ライズアップは別物です。
軽量のため慣性力が弱まるので、頭を勢いよく通り越すシュートの傾向が減ります。
左右のとられも直しやすいです。
ライズアップはイージーってことです。

春のソアリングコンディションにあたりました。小さく強いサーマルです。
軽量な分、風への反応はいいです。
カサカサっと翼が風に細かく反応しますが次第になれます。

軽量ですが翼の構造はしっかりと剛性感が感じられます。
ブレークのテンションはIKUMAらしいわかりやすいテンションです。
軽量グライダーの早いレスポンスでコントロール性はいいです。

低い高度は小さく強いサーマルです。サーマルのコアに乗るために深いバンク角で旋回をします。ハンドリングの手応え、レスポンスはいいです。
サーマルが安定するまで高度を上昇させることができました。
あとは効率よく上昇させるため比較的浅いバンク角で旋回します。

IKUMA Pの軽量性は、EN-Bという安定性があるクラスですが、ハンドリングはいいですね。



27%の軽量化のためには、
ライザーはテープではなくダイニーマ製のロープ、ラインをライザーに繋げているのも金属のラピッドリングではなくダイニーマ製のリングです。
頼りない感じを受けるのですが、強度的には金属よりも高いのです。
あとはセットアップ時にライザーのねじれには要注意です。

気になる耐久性ですが、セールメーカーの努力により、セールの保証期間はノーマルセールも軽量セールも同じ期間です。
ただツリーランした、引っかけたなどの物理的なダメージには弱いです。

EN-Bプラスというクラスは、パフォーマンス性と安定性のバランスがよいオールマイティな特性です。
これはハイク&フライという軽量性が求められ、不確実な状況に頼りになるグライダーです。
軽量の取り回しの良さ、ライズアップ特性、ハンドリングは、普段のフライトでもメリットがありおすすめです。

試乗機あります。
スクールさんにリクエストしてください。
IKUMA P 23サイズ(フライト重量 65-85kg)
IKUMA P 25サイズ(フライト重量 80-100kg)

IKUMA Pのスペックはこちら




投稿者名 上野陸 投稿日時 2017年06月11日 | Permalink

2017.6.5 空知パーフェクトディ!



美唄スカイパークからスタートです。

先週末のぐずついた天気から一転さわやかな北海道ブルーが広がっています。

北風2m/sという絶好のトーイング日和です。

3daysチャレンジコースの仕上げはトーイングによる直線飛行です。

もちろんトーイングは初めてです。

手順、コマンド(使う言葉)、コースの打ち合わせをしてさっそくトーアップです。

一発目からきれいにフライト成功です。

徐々に距離を長くしてフライトに慣れます。

目線が決まっていてブレがないです。

すばらしいフライトでした!



午後はグリーンランドでゴーゴーパラ体験です。

西風4m/sと正面の絶好の風です。

みなさん徳を積まれているようですね。(嬉)

ビッグフライト連発でした!


グリーンランド正面の風でフライト決まりました! #ゴーゴーパラ体験 #サニーサイドパラ

陸 上野さん(@airueno)がシェアした投稿 -


この辺りは空知地方といいます。

いい名前でしょう。

今日は名にふさわしいいい風に恵まれた一日でした。

明日もいい風が吹きそうです。

sunny-side.net


投稿者名 上野陸 投稿日時 2017年06月05日 | Permalink

2017.6.1 まじめに学びの場ですよ



アウトドアを専門に学ばれている研究室の学生さんたちがパラグライダーに来てくれました。

30年前にどストライクな学問があれば目指してましたね。

いつも通りに体験をしたのでは物足りないだろうと思いプログラムをアレンジしてみました。



基本は説明しますができるだけサポートはせずに自分でやってもらいます。

初めてパラグライダーに触れると緊張のため力が入りますが、説明とデモフライトを見て形にすることができています。

さすがですね。



気圧の谷の影響で風が安定しない難しい状況でしたが力強い走りでフライトまでもっていきます。

雨雲の接近で横風になり、リバースライズアップ(パラグライダーと対面し翼をつくること。強い風で有効)を行いました。

最後にはサポートなしでグライダーを
キープできる強者があらわれました。

飲み込み早すぎ。

やはり本気で遊ぶのが一番学習効果が高いですね。(笑)


しっかりとパラグライダーを見て操作しています


アウトドアを専門に学んでいる学生さんたちに、最後に仕事としてパラグライダーインストラクターを紹介しました。

パラグライダー業界は若い人材を求めています!

みなさんありがとうございました。

サニーサイドのホームページはこちら


投稿者名 上野陸 投稿日時 2017年06月02日 | Permalink