台風19号の自分の行動を振り返ってみよう

tenki.jpより


台風19号で被害に遭われた方々に対しお見舞い申し上げます。
まだ水害で危険な場所が多数あります。
一日も早く終息することを願っています。

記憶が確かな間に感情の推移を含めて、自分の行動を振り返って次の災害に備えることをお勧めします。

今回の台風19号は早くから、記録的になること、東海、関東圏の直撃が予想され、数日前から警戒が呼びかけられていました。
日本付近の海水温が高いことから、このようなスーパー台風が今回だけのものではなく、今後も発生することが懸念されます。
感情の推移、どのような行動をとったのか?行動をとらなかったのか?不安に思ったこと、足りないと思ったことを振り返り、次の災害に対して「最適な行動計画」や「備え」に落とし込みましょう。


nhkより


行動にはタイムリミットがある


毎日新聞より


行動にはタイムリミットがあります。
「予想に対して自分はいつ反応したか?」を時系列で振り返ってみましょう。

前日には、食べ物、飲料水、カセットガスなどが売れ切れ、ガソリンスタンドでは行列ができるなど、備えについては準備をされた方が多かったと感じています。

災害発生時には、モノを入手するコスト(時間、費用)がかかり、やがて入手が困難になります。

全てのものを用意することはできないこともあるので、切り替えて「あるものでなんとかする」という発想も大切です。


避難について


杉並区号外NETより


10月8日の予報から、上陸、大規模になることが予想され、10日には、東海、関東圏を直撃し、記録的な大雨、強風が発生し、土砂災害、水害について警告がされていました。
東海、関東圏は、台風の最接近の時間が夜間になり、避難行動ができなくなることは予想されていました。

「避難が必要な場所であったか?」
「適切なタイミングで避難できたか?」
「その判断基準は?」
「安全な場所とは?」などを考えてみましょう。

東海地方では、12日午後には暴風雨が予想されていたので、12日午前中までには移動を終えていなければなりませんでした。


予想できない災害のほうが多い


台風は予想されていたものです。
地震は突然やってきます。
今回のように備える時間はありません。
普段の備え、行動の計画がいかに重要かです。

いつも予想が当たるとは限りません。
自然は人知を軽々と超えていきます。
災害は一瞬のインパクトを避けなければなりません。
自然を変えることはできません。変えられるのは人の行動です。
行動に落とし込むことが重要です。


サニーサイドアウトドアスクールでは、防災教育プログラムを実施しています。
ただスキルを教えるのではなく、グループでの話し合い、実習を通して自ら学ぶ、グループで助けあいながら、防災、減災を学び、気づく、防災脳を育むことを目的としています。

https://sunny-side.net/camp/

投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年10月14日 | Permalink

熱中症になる前に予防する


みなさんこんにちは!
サニーサイドパラグライダースクール校長の上野です。

今年の猛暑は一段ときびしいものです。
まだまだ残暑で気を抜けません。

暑さを我慢するというレベルではありません。
安全に充実した暮らしをするために、暑さをしのぐための知識が必要な時代です。

ヒトは生きていると熱を生み出します。
環境が暑すぎるとカラダから熱をうまく放出できなくなり、カラダに熱がたまりオーバーヒート状態になり機能不全におちいります。
これが熱中症です。
熱中症にはいくつかの段階があります。

初期の症状として、カラダは熱を放出しようとして、血管を膨張させます。
結果、脳への血液の量が減り、思考や判断力がにぶり、気力がなくなります。
ボーとした状態になります。
さらに汗をかいて脱水状態がおこるとさらに拍車をかけます。
このメカニズムを知っておくことが大切です。

ボーっとした状態では、適切な思考ができないからです。
判断力が鈍っているので、症状が出ているのにもかかわらず「熱中症が進行する行動を止める」、「水を飲む」、「涼しい場所に移動する」などの行動がとれません。
困ったことに自覚症状がないのがやっかいです。

夏の炎天下では、みんながこんな状態です。
ヒューマンエラーの要素が満載なのです。
こわいですね。

私も前半にやらかしました。
加齢とともに、体力や回復力が落ちています。
ケガが多くなりました。
北海道でも連日30℃を越え記録的な暑さになりました。
肉離れの初期症状と軽い捻挫をやってしまい、これでは一夏を越せないと思い、ルールの修正をしました。

一日の最大の仕事量を制限しました。
ウェアを見直す。
水分の取り方を工夫する。
ボディケアをする。
睡眠をしっかりとる。

おかげでお盆ラウンドを乗り切ることができました。

これは夏に災害が起こり電力が止まると、エアコンが効かない、冷蔵庫が使えない、もしかしたら断水が起こるかもしれません。
暑さに対しての知識や備えはしておく必要があります。

9月下旬から防災、減災のセミナー、キャンプを静岡県で行います。
人数、内容はアレンジいたします。
お問い合わせはこちらから!



投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年08月20日 | Permalink

台風前には防災バックを見直そう


超大型の台風10号は、日本海を北上し、16日に北海道冲で温帯低気圧に変わりました。
大型化している台風は、昨年の21号のように、いままでの常識にはなかった被害をもたらしています。

水害に対する迅速な避難はいうまでもありません。

停電に備えて、ライトやバッテリーの充電が必要です。
防災バッグの中身も季節によって必要なものが異なります。

夏は暑さに対する備えが必要です。
飲み水、塩分やミネラル、着替えなどです。

台風に限らず夏の災害時で、猛暑日になると、エアコンが使えない状態で熱中症に対応しなければなりません。

防災バックを夏仕様に入れ替えましょう!

防災バック、災害時の避難の講習を行っています。
こちらからメールをください。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年08月17日 | Permalink

防災、減災教育のメリットとは?


前回、「防災、減災はなぜ必要なのか」で災害の被害を減らすためと書きました。
今回は「防災、減災に取り組むメリットは何か」ということを考えます。


私たちヒトは、集団を組むことによって生存率を高めてきました。
その中で役割を分担し分業することで社会を築き上げてきました。
その中で重要なのが、コミュニケーションです。

現代の日本では、社会システムが発達し、生命維持に必要な食料や安全な水が簡単に手に入れることができます。
世界を見渡せばそういう国ばかりではありませんし、数十年前の日本も同じでした。
あるコミュニティに属し、その中の一員として役割をはたしコミュニケーションを取らねば生きていくことはできませんでした。




学校や会社や社会でコミュニケーションが深刻な問題になっています。

災害時に、自立的にコミュニティが発生しヒトは助け合うことが知られています。(「災害ユートピア なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか」レベッカ・ソルニット著)
この助け合いは、ホモサピエンスとしての本来持っている力で、自立、自律的に成立するものです。

今は、インターネット、SNSでの電子的なコミュニケーションツールとコンビニなど物流などの便利なツールで済んで、生身のコミュニケーションをしなくても生きていくことができても、大規模な災害が起こるとこのシステムは機能停止に追い込まれます。
生き残るためにはその場にいる誰とでもコミュニケーションをとり助け合う必要があります。

今後、社会は大きな変化を迎えると言われています。
大規模な災害も大きな変化と言えます。
多様な考えや知恵を持つ集団でその変化を乗り切る。

防災、減災教育は、避難や基本的なサバイバルスキルの取得だけではなく、チームで話し合う、助け合うという基本的なコミュニケーションで問題を解決することを気づき、学ぶことができます。
災害だけでなく、今後起こる大きな変化に集団で対応することができるのではないでしょうか。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年06月30日 | Permalink

防災、減災はなぜ必要なのか


先日、「防災、減災をするメリットは何ですか?」と聞かれました。
ヒトは動機がハッキリと分からないと行動には移せません。
防災、減災が必要な理由を考えます。


防災、減災はメリットというよりも、災害が起こった時の被害を少なくするというデメリットを減らすためです。

東日本大震災では、死傷者が1万5,895人、行方不明者は2,533人です。その内14,308人(90.64%)が津波による溺死です。
避難所の不衛生や寒さなどが原因で、避難後に死亡する例(震災関連死)が高齢者を中心に3,647人を数えています。

津波や洪水、土砂災害では、災害発生時の一撃が命を脅かします。避難のタイミング、迅速な行動が重要になってきます。
しかしヒトは、「いつものこと」「この前は大丈夫だった」などの正常性バイアスや、「近所ではだれも逃げてはいない」などの同調性バイアスなどの心理的な働きによって、避難行動がとれないことが分かっています。
一撃から逃れるためにも、知ること、行動できることが重要となります。

避難後に起こる災害関連死については、備えが必要になります。
大規模な災害では、公助の手がすぐには行き届きません。自治体の備えている備蓄も全員に行き渡るかは分かりません。人口密集地域では、被害の大きなところの救援が優先され、道路の破損など救助が遅れることが予想されます。
自らの食料、水、燃料の備え、助け合う「共助」が重要になってきます。

政府の中央防災会議では、南海トラフ地震では、死者32万人、被害額は215兆円と試算されています。
これをいかに減らすかは自らの防災、減災対策にかかっています。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年06月30日 | Permalink