2016北海道アウトドアフォーラムに参加しました
2016年10月27日、28日と日高にある国立日高青少年自然の家で行われた、北海道アウトドアフォーラムに参加してきました。
昨年に引き続き2回目の開催です。
アウトドア事業者、施設関係、教育学校関係、アウトドアに興味のある人まで総勢143名の参加です。
北海道はもちろん、関東から(群馬のトマトラーメンが有名な馬鹿旨という有名店の話で盛り上がりました)参加していました。
北海道の自然のフィールドで活動している関係者が一堂に会し、情報交換や交流を行うことでつながりや新しい価値を生み出そうという試みです。
基調講演は、当別エコロジカルコミュニティを運営されている山本幹彦氏です。
「北海道型アウトドアエデュケーションの可能性~北欧・北米との比較から」というアウトドアでの教育、学びについてのお話でした。
「学び」の時はどのような時だろう?というシンプルな問いから始まり、「学びのデザイン」について北欧や北米の取り組みを紹介しました。
自然環境は人にとっては大切で、脳の働きに影響します。自然体験はビタミンと同じように生きるために必要なものであるという知見は、私たちアウトドア事業者にとって大切な学びでした。
そのあとはこれからの若手によるプレゼンテーションです。
若手といってもちゃんとキャリアを積み重ねているすばらしいプレゼンでした。
このフォーラムのもう一つの目玉である情報交換会(飲み会)です。
それぞれのテーブルで話をしていきます。基本的にはアウトドアという共通言語があります。
ザワザワと楽しく濃密な時の過ぎるのは早いものです。
あっという間に○時!
二日目はそれぞれ分かれてのワークショップです。
私は「狩猟からいのちを学ぶプログラム」を受講しました。
占冠を拠点にしている鹿撃ちの名人、ハンターである高橋勝美氏(森のかりうど)、ガイドの細谷誠氏(ワイルド北海道)のお二人です。細谷氏はトマムでパラグライダーのインストラクターをしていたことがあり、初めてお会いしましたが共通の知人が多かったです。
北海道は鹿の天敵である狼が絶滅し、エゾ鹿の個体数が増えすぎて農業や林業への被害が多くなってしまっています。
個体数の管理が必要な状況になっています。
占冠村では、狩猟するだけではなく、「森のかりうど」という野生獣解体加工施設をつくり、迅速に無駄なく解体して食肉にしています。
命をいただき、命をつなぐという活動を紹介していただきました。
占冠村のエゾシカ革を使った革細工に挑戦しました。
シカ革は軟らかく肌触りが良かったです。
実行委員会、発表者、参加したみなさんありがとうございました。
密度の高い楽しく学びの時間をありがとうございました。