パラグライダーよろず相談 ハーネス編
最近ハーネスの相談を受けるので、ハーネスの選びからのポイントを書いてみます。
ハーネスは体にダイレクトに接するもので、パラグライダーとパイロットをつなぐ重要なアイテムです。
フライトのパフォーマンスはパラグライダーが決めますが、ハーネスは、安定性、操縦性、快適性、フィードバックなどフライトの質を決める重要な役割をはたしています。
昨今は、軽量性、コンパクト性、足を覆うポッドタイプなど機能性が特化した様々なタイプがあります。
機能には一長一短があります。
自分のフライトタイプやレベルに合わせ、優先順位を決めましょう。
座板があり、座るタイプがベーシックです。
後はオプションでどうするかです。
プロテクションは、軽量にするのであればエアバックタイプです。今はムースタイプより多いかも。
座板なしのハンモックタイプは、軽量のオプションです。
座板の果たす役割は大きいです。
居住性が高いです。長時間フライトすると腰への負担が少ない。
カウンターの体重移動をする場合にシーソーの原理が使える。
体重移動の効果が一定に現れやすい。
設計通りの重心位置になりやすい。座板なしのハンモックタイプは、体型によって重心位置の個人差が大きい。
コラップス時に体重が内側に落ち込みやすい。(体重移動のカウンターリカバリーがしにくい)
ポッドハーネス
抵抗を減らし滑空比を良くするのが目的です。
リフトのない空域をフライトする大会やクロスカントリーフライトに有効です。
冬の朝霧などの寒さ対策として使う方もいます。(以前「ホットハーネスください。」と言われたことがありました。)
デメリットは、リスクのあるテイクオフとランディング時に、足を出し入れするという行程が増えることです。
コラップス(潰れ)などの緊急時に、オーバーアクションになりやすいです。
パラグライダーも成熟期に入り、フライトスタイルが細分化しています。
これに伴いハーネスも多様化しています。
一口に軽量化といっても、自分に必要な機能性は失わないようにしましょう。
大事なのはフライト時の安定性と快適性です。
まだパラグライダーをしたことがない方から初心者向けの記事です。
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