マスク、トイレットペーパー買い占めについて
みなさん、こんにちは!
サニーサイドアウトドアスクール校長の上野です。
新型コロナウイルスで、マスクや消毒薬、まさかのトイレットペーパーが買い占めにあい店頭から消えています。
社会全体としては、必要な人に届かないデメリットが発生してしまいます。
心理的な背景を考えます。
1973年のオイルショックで、原油高騰により『紙が本当に無くなるかもしれない』という集団心理が働き連鎖的に、「物不足の恐怖」に直面したためにパニックが発生したと言われている。
(トイレットペーパー騒動出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オイルショックでのトイレットペーパー騒動は、母に連れられて買い物に行ったことををうっすらと覚えています。
現在、静岡県の富士宮市に住んでいるのですが、お隣の富士市はトイレットペーパーの生産が国内市場の3割を超えています。
しかし、この地域でもトイレットペーパーが店頭から消えていました。
オイルショックから47年たっていますが、人は変わっていないなと感じます。
群衆のパニック行動は、時に大きな事故を起こすことがあるので注意が必要です。
一般に切迫した緊急事態には、正常性バイアスや同調性バイアスによって行動できない人の方が多いことが知られています。
パニック行動になるにはいくつかの条件が必要です。
①緊迫した状況に置かれているという意識が、人々の間に共有されていて、多くの人々が、差し迫った脅威を感じている。
②危険を逃れる方法がある、と信じられること。
③脱出は可能だという思いはあるが、安全は保障されていない、という強い不安感があること。
④人々の間で相互のコミュニケーションが、正常には成り立たなくなってしまうこと。
『人はなぜ逃げ遅れるのかー災害の心理学』広瀬弘忠 著
「原材料が中国から輸入できなくなる」と言う流言が発端のようです。
しかし、業界団体が、在庫は十分にあると言ってデマの火消し情報を出しているのにもかかわらず、一向に収まる気配がありません。
新型コロナウイルス収束が見えていない不安感が背景にあります。
また、現在は、マスクやトイレットペーパーが全員に行き渡らないために、買い占めの連鎖を生んでいます。
群衆心理が働いてしまっているので、商品が店頭に積まれるまでは治らないかもしれません。
災害時にも同様のことが発生します。
次回は、私たちはどのような備えや考えを持ったらいいのかを考えます。
それではまた!