建物、家具の倒壊から身を守る
25年前の阪神・淡路大震災で、一番多い死因が「窒息・圧死」です。
77%を占めています。
今回は、家の倒壊、家具の倒壊を考えます。
阪神・淡路大震災の発生時刻が早朝の5時46分という多くの方が就寝中の時間帯だったということもあります。
亡くなった方の多くが、耐震基準を満たしていない古い建物の全壊であったことが分かっています。
木造住宅で一階部分がつぶれてしまう層破壊という状態です。
「耐震性を有していない住宅は約 1,300 万戸、全体の約3割(全国) 」(「住宅等の耐震化の推進について」内閣府HP 防災のページ より)
これは高額な費用がかかるため、すぐには解決しない問題です。
では、できることはないのでしょうか。
すぐにできることは、家具のレイアウトの変更や家具の転倒防止です。
寝室でベットやふとんに寝てみて、地震が発生した場合に家具が倒れてくる位置にはありませんか。
落下物の落下点にいませんか。
家具が倒れて入り口が塞がれることはありませんか。
東日本大震災で震度6弱を経験しましたが、部屋の目線の高さのものは全て倒れて落下していました。
寝ていたらと思うとゾッとしました。
これの解決策は家具の固定です。
金具での固定が一番確実ですが、ツッパリ棒や転倒防止グッツも販売されています。
最後に救出に関してです。
震度7クラスの地震が発生すると、多くの場所で同じような倒壊の被害がでます。
窒息、圧迫は、一刻も早く救出することが必要です。
そのあとに通電火災が発生するかもしれません。
しかし多くのところで被害が出ると、消防の救助は足りなくなります。
図のように実際には、自力での脱出や周りの人からの助けが必要になります。
『地震後の調査や検証で市民による救助や消化の数々が明らかになった。ある調査では、地震後、生き埋めなど助けが必要だった人は3万5,000人、そのうち市民の手によって助け出された人は2万7,000人もいた。そうした事実から、非常時の「戦力不足」は市民も総動員しないと大災害は乗り切れないという大きなメッセージが、そこにはコメられている。』(防災の決め手「災害エスノグラフィー」阪神・淡路大震災秘められた証言 より)
写真のように、バール、鉄パイプ、角材など折れたり、曲がったりしない棒を使って、「テコの原理」を使って重いものを持ち上げることができます。
この場合、支点の高さ、持ち上げたものを固定するかませ木が、二次災害を防止するために必要です。
このように、ある道具で工夫し、協力し共助することができます。
それでは、この機会に見直してみましょう。
サニーサイドアウトドアスクールの防災プログラムについて
サニーサイドアウトドアスクールでは、さまざまな防災プログラムを開講しています。
日本にはさまざまな災害が発生します。弊社の防災プログラムは、「もしもの時に行動できる」を目的としています。
スキルを教えるというよりも、グループワークでの話し合い、実技を通しての学びや気づきに重点をおいています。
防災サバイバルキャンプ
初心者から対象です。
STEP1からSTEP3を行うことによって、災害の全体像、優先順位を学ぶことができます。
グループワークで話し合い、実習でスキルを実践します。
失敗は当然です。失敗から学ぶことは多くあります。
しっかりと振り返りを行い、実際の災害で行動できる人になるための防災脳を育みます。
STEP1 災害を考える・飲む・食べる
STEP2 火を扱う・備える・応急処置
STEP3 泊まる (11〜3月 休止)
- 時間 13:00〜16:00
- 人数 2〜12名
- 年齢 10歳以上
- 持ち物 汚れても構わない服装、軍手、防寒着、雨具
- 料金 講習料 6,500円 (平日割6,000円 お正月、ゴールデンウイーク、お盆シーズンを除く)
施設使用料 1,000円
傷害保険料 500円
団体様向けの防災プログラム
人数 12名から60名まで
グループワーク中心になります。
実技は、年齢などにより制約があります。
会社やグループでの研修に活用できます。
出張でのプログラムも受け付けています。
プログラムの内容については、参加年齢、難易度、地域性を考慮してアレンジできますので、ご相談ください。
お申し込み、お問い合わせはメールで!
72時間サバイバルプログラムの紹介
4名さまからプログラムを開講します。
- 場所:静岡県富士宮市佐折631 天子の森キャンプ場
- 時間:13:00〜17:00(プログラムによって終了時間は変わります。)
- 年齢:10才以上推奨(長いプログラムだと検定を入れると4時間になります。)
- 各プログラム:ファイヤー」「ウォーター」「シェルター」「フード」「SOS」「ファーストエイド」「ナイフ」「チームビルド」
詳しい内容はこちら! - 料金:1プログラム 5,000円 施設使用料1,000円 ナイフ ファイヤーなどの危険を伴うプログラムは傷害保険に加入してください。
※出張講習いたします。(別途交通費、出張費がかかります。)
詳しい内容はこちら!
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