悲観的に準備をして楽観的に対応する
「悲観的に準備をして楽観的に対応する」
得てして逆になることが多いのではないでしょうか?
「航空安全とパイロットの危機管理」小林宏之著(成山堂書店)、著者の小林宏之氏はJALで42年間、総飛行時間18,500時間フライトしグレートキャプテンと呼ばれています。氏ならではの実体験に基づいた危機管理について書かれた本からです。
危機管理の鉄則として本文に出てくる言葉である。
パラグライダーのフライトにも役立つ言葉です。
悲観的に準備する
準備不足やチェックミスは、「悲観的」という視点が欠けているのだと思う。
悪い方向で想像したくはないものだが、「もし…であったら」というシミューレションすることによって、その対応策を考えることになる。
私は長い時間フライトしている現場に居合わせているといろいろなインシデント(アクシデントにつながる要因)やアクシデントが自分を含めて起こる。
装備のつけ忘れやまちがいを発見することがある。
私は「装備をつけ忘れたり、まちがいをする人がいる」と悲観的に見て、パイロットは「装備をつけた」と楽観的に考えているからではないでしょうか。
楽観的に対応する
いくら事前に準備しても万全にしたと思っても、自然相手のスポーツなので気象が変化することもある。
そうした時には柔軟に対応する必要がある。
この時には今できる最善の方法を探るしかない。
この時に悲観的に一つのプランにしがみついているとリスクを追うことになるかもしれない。
例えば下降帯にはまり高度が急になくなりランディングまで届くか分からない。
風が強くなり進まなくなった。
安全なところにアウトランディングする。などの決断をしなければならないことがある。
損失をおそれ決断を後伸ばしにしていると、最後は降りるところがなくなり身動きが取れなくなってしまうかもしれない。
まとめ
「悲観的に準備をして楽観的に対応する」
不安に感じるのは何か原因があるからです。
不安がなくなるまで悲観的に準備をしましょう。
自信を持ってテイクオフに立つことができます。
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