暑さはフライトに影響する?
調布の飛行機事故で、暑さの飛行への影響について報道されていました。
パラグライダーでフライトするぼくらにも関係あると思い、気温と飛行への影響について考えてみました。
気温と空気密度は関係があります。
冬の風はパワーがあるとか、夏は穏やかとか漠然とした印象はもっていると思います。
簡単に言うと、空気は暖められると膨張して、空気密度が低くなります。
翼に空気が流れて揚力が働くので、空気密度が低くなると、揚力が減ってしまうということです。
揚力の公式です。
ρというのが空気密度です。
どのくらい温度変化で変わるのかというと、
見つけました。
熱気球のサイトからです。
http://www.jballoon.jp/safety/handbook/indivisual/3-1-1-hikougenri.pdf参照
乾燥空気では、10℃毎に約0.04kg/m∧3変化します。
ざっくりと、
春、秋の過ごしやすい20℃、と夏の酷暑35℃を比較すると、0.06kg/m∧3 約5%空気密度が軽くなっています。
空気密度が低いと、気流の変化で翼に与える影響は少なくなり、穏やかともいえます。
注意が必要なのは、風のない時のテイクオフです。
空気密度が低くくなった分、揚力を補うため走らなければなりません。
水分不足で体調不良、暑くていらいらしているなどの要因が重なると思わぬ失敗を招くかもしれません。
暑い日が続くかと思いますが、水分を捕って夏フライトを楽しみましょう!
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