形状記憶合金ニチノール

ビシっと立ったエアインテーク HOOK4


パラグライダーは、構造やテクノロジーだけではなく、新素材によっても進化します。

前縁を成形しているロッドはナイロン素材です。

NIVIUK社では、2016年度リリースグライダー、HOOK4、IKUMA、PEAK4に形状記憶合金ニチノールが採用されました。

このニチノールは、ニッケルとチタンの合金です。

超弾性と呼ばれる特性はバネのような効果と形状を記憶しクセがつきにくい特性を持っています。

グライダーのセットアップでは、エアインテークがきれいに立ち、ライズアップを助けてくれます。

折りクセがつきにくく、神経質にパックアップする必要はありません。


内側をめくるとこんな感じです


金属であるニチノールは、セールを傷めないように末端処理はしっかりとしています。

ニチノールのエンドはプラスチックのカバーで保護し、さらに熱収縮チューブをつけています。

セールのバテンポケット部には、マイラー素材を縫い付けています。

ニチノールの採用で、ナイロンスティックよりも少ないボリュームで、翼のプロファイルが維持できるため、結果的に軽量になります。

ICEPEAK8やPEAK4のエキスパートパイロットばかりではなく、HOOK4やIKUMA などのファンフライトパイロットにとっても扱いやすさの恩恵を受けることができます。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年03月03日 | Permalink

低体温症について知っておこう

低体温症といえば、「フランダースの犬」のネロ少年とパトラッシュの最後のシーンでしょう。(号泣)



日本では冬の気温減率がよいため、
朝霧高原など冬にフライトが有名なエリアがあります。

そこで気をつけなければならないのが低体温症です。

私たちパラグライダーは寒さを我慢してフライトしていて自覚がないまま意識障害を起こし、
判断力の低下、運動能力の低下による操作ミスなどのエラーを引き起こす可能性があります。

詳しくは、国際山岳医の大城先生のレポートをお読みください。


1月に行われた山岳レスキューのシナリオトレーニングで、
要救助者役で雪の上に横たわると雪に体温が奪われていくのが実感できます。(苦)
これで病気やケガをしていれば、ショックを引き起こす要因になってしまいます。

正しい予防策は知っておいて損はありません。

食べる
隔離
保温
加温

これから春のフライトで
気温の変化や予想以上に高度が上がるなどの
ことが起こるかもしれません。

無理をせずにフライトを楽しみましょう。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年03月02日 | Permalink

フライトには知識が必要です!


雪が降り白銀の世界になった朝霧高原にいます。

今日はJPA主催インストラクター、スクール関係者向けDr.小野寺の航空力学の講習です。

講師は、JPAの会長である小野寺さんです。

小野寺さんは、元エアラインパイロットでパラグライダーのデザインもしていました。

小野寺さんはわかりやすく航空力学を解説してくれます。

僕らはパラグライダーという道具なしでフライトはできません。

飛ぶというDNAを持たないヒトは、抽象的に航空力学を理解することはフライトの安全上で大切なことです。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年02月26日 | Permalink

2015.11.19 茨城に到着しました!


19時間の船旅のすえ、苫小牧港から大洗港に到着しました。

ちょっと揺れるくらいの心地よい船の旅でした。

南下した分、船上でも風があたたかく感じました。

久しぶりのCOOは北風が強い予報でしたが、午後は風が変わりフライトできました。
幸先いいです。



NIVIUKのEN-Bクラス、スタンダードクラスのHOOK4は、軽快です。
EN-Aクラスからのステップアップの方。リラックスフライト重視の方にお勧めです。

IKUMEは、Cクラスのマテリアルを使用しコンパクトにEN-B クラスに納め、クロスカントリーを意識したパイロットにお勧めです。

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2015年11月19日 | Permalink