R.I.P.


とても残念なことが起こってしまいました。

バングラデシュの飲食店襲撃テロ事件で、空の仲間が犠牲になってしまいました。

「これから青年海外協力隊に参加してきます。」と元気に話してくれたのはついこの前のようです。

志を持ってキャリアを重ね、これからまだまだ活躍するはずだったのに胸が痛みます。

犠牲になられた方々とご遺族には心よりお悔やみ申し上げます。



なぜ狂気のテロが起きてしまうのか?
恐怖、不安、心配はテロリストの狙いです。

逆の条件である幸せについて興味深い記事を読みました。

幸福度ランキングで上位のデンマークの幸せについて研究者へのインタビュー記事です。


抜粋

幸せには2種類あるということ。「短期的な幸せ」と「長期的な幸せ」。きっと「幸せ」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが「短期的な幸せ」だと思います。これは、ある特別な状況で感じる強いポジティブな感情。いい服を買う、いい大学に合格する、結婚するだとか。すごくわかりやすいけど、数日、数週間も経てばすぐに忘れちゃう、一時的な感情です。

それに対して、「長期的な幸せ」というのは、もっと心の奥底から感じる、自分の人生に対する満足感。夢を実現したい、こんな世界にしたい、あの人のためになりたい、そういった夢や目標へ向かっていく時に感じるのが長期的な幸せです。これは「短期的な幸せ」とは独立した感情なので、時と場合によって変わりにくい。なので、調査や研究の多くは「長期的な幸せ」をもとに行われています。

私たちは以下の7つの要素が関連し合って最大限の幸福を生み出していると考えています。「Trust(信用)」「Security(安全)」「Wealth(豊かさ)」「Freedom(自由)」「Democracy(民主主義)」「Civil Society(市民社会)」「Balance(バランス)」。

一番大切なものは?の問いに

でもそれは「Security(安全)」と言えるでしょう。端的に言うと、デンマーク人がなぜ幸せなのかというと、それは極端な不幸を感じる人がほとんどいないからなんです。社会福祉制度によって、歳をとっても国が面倒をみてくれる、大病を患っても治療費を全額負担してくれる、仕事を失っても国に頼れる。政府によって将来へのセーフティーネットがあるのは、この国の人々の幸福感にとってものすごく大切なことなんです。

出典
「幸せって何ですか?」デンマークが世界一幸福な理由を現地で有名な研究者に聞いてみた!


テロの狂気に走ってしまう動機を減らすためには、極端な不幸をなくしていくこと。
長期的な幸せを感じられる社会を作り出す努力をしていくことが大切なのだと。

グローバルという現実の中で、私たちは自分のできることで、世界をよくしていこうとする彼女の志のバトンを受け継いでいくことなのだと思います。

心よりご冥福をお祈りいたします。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年07月09日 | Permalink