仲間の影響はあるよね

こんにちは、サニーサイドアウトドアスクールの上野陸です。

パラグライダー体験は、親しい仲間、会社の同僚、同級生など様々なグループで来る方が多いです。

お休みに一緒に遊ぶくらい信頼しているという関係性ですね。

グループによってうまく飛べるグループとなかなか飛べないグループがあります。

そこにはどのような違いがあるのか?

感じたことを書いてみます。



パラグライダーが非日常体験ですのでストレートに素の反応が出やすいです。

誰に影響を受けるかという視点で見てみましょう。

・インストラクターということで、私がパラグライダー体験の概略、今日の目標、注意点、説明、デモフライトを行います。

しかし私のデモフライトは、関心があっても共感はしないようです。
「あれならできる」とはならないです。

・近くでパラグライダーのパイロットが練習している。

これも年齢が近くても別次元の人という認識で共感しないようです。

・誰に共感するかというと、一緒にきた仲間やグループレッスンでスタートした人です。
この人の影響は一番大きいと感じました。



次にどのような影響を受けたかです。

その集団によって方向性が異なっています。

一つは、昨日書いたネガティブ バイアスが影響した場合です。

人は、天敵や自然災害などの危険に脅かされていた時代が長かったために、危険に対して敏感に反応するというものです。

ネガティブバイアスが連鎖すると、できないイメージが先行し、「むずかしい」オーラにつつまれ負のスパイラルが続きます。

過敏に反応して必要以上にむずかしくしてしまっています。



反対に、できる集団であっても、ネガティブ バイアスは発生します。

しかしできる集団は、それに引っ張られないで冗談を言い合うなど、リセットするのが上手いです。

適切な道具、風(環境)、行動をとれば、因果関係として適切な成果が出るのは不思議ではないのです。

自転車に乗れるのは、多くの人が自転車に乗っているからだというのを聞いたことがありますか。

自分も乗れるようになるだろうと練習するわけです。



ネガティブ バイアスなどの無意識の作用は止めようがありません。

しかし意識を通してどのように行動をするかを選択することはできます。

それによって方向性や結果が変わることがあると感じました。



非日常のパラグライダー体験は、素の部分が出やすいので仲間とチャレンジすると発見があります。

気になった方はこちらをクリックしてください!






投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年05月10日 | Permalink

最初の体験では思わぬ反応が…


こんにちは、サニーサイドアウトドアスクール校長の上野です。

ゴールデンウイーク中は、仲間やカップルなどグループでパラグライダー体験に来ていただきました。

パラグライダーの特徴として、初めての飛行ということがあります。

人は鳥のように「飛ぶ」という遺伝子を持っていないので、誰しも初めての体験になります。

2つの反応が同時に起こります。

鳥のように飛んでみたいという期待のワクワク感、もう一つは落ちたらどうしようという不安のドキドキ感です。

ギリシャ神話のイカロスの翼にもあるように、人類が長らく持っている感情です。

人の脳は複雑なので相反する考えが起こります。

これによって最初は複雑な反応をすることがあります。

私たちの使っているゲレンデは、広大な芝の緩斜面です。高さはインストラクターの手の届く高さで2m程度です。

様々な怪奇現象が起こることがあります。

「足は動いているのですが前に進んでいない」

「Aライザーというテープを最初に持ってパラグライダーに力をかけて風を入れ、翼が頭上に来たらそのAライザーというテープを離すのですが、手が離れない」

「やみくもに走ってしまう」

これはとっさに出た無意識の行動です。

人は、天敵や自然災害などの危険に脅かされていた時代が長かったために、危険に対して敏感に反応する「ネガティブバイアス」が備わっています。

これらの怪奇現象は、「飛ぶ」ということに「ネガティブバイアス」が発動したのですね。

危険を察知すると、「Flight or Fight状態」モードになります。Flightは飛ぶですが、この場合は飛んで逃げるの意味です。Fightは戦うの戦闘モードです。「窮鼠猫を嚙む」ですね。

このどちらかを選ぶのです。

脳はそのためだけの回路を残して後はシャットダウンしてしまいます。

選択肢をたくさん用意すると迷ってしまうので、他のことは考えずにそこに全力を注ぎ込みます。

戦うため、逃げるため以外の頭が働かなくなってしまうのです。
(参考 科学的に幸せになれる 脳磨き 岩崎一郎 著 )

しかしこのパラグライダーのように動作や操作が必要なものには、この「Flight or Fight状態」は、過剰な操作になってしまったり、動作が足りない誤動作につながってしまいます。

「Flight or Fight状態」は永遠に続くわけではありません。リスクがコントロールできるようになると自然と解消します。

それには個人差があります。

コロナ禍や自然災害やテクノロジーの進化など未知の状態が押し寄せる時代には、自分が「Flight or Fight状態」では、どのような反応をするのかは、知っておいたほうがいいと思います。

無意識からの行動なので、湧き出る感情を急に止めることはできないと思います。

ではどうしたらいいのでしょうか?

人は意識的に行動をコントロールしたり、方向性を修正することは可能です。

ステップ バイ ステップで、少しずつ進めていく。

原理、原則に立ち返る。

などが道しるべになります。

ドキドキ、ワクワク状態で自分はどのように反応するかを試したい人はこちらをクリックしてください。







投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年05月09日 | Permalink