変化の時代に必要なこと
みなさんこんにちは!
サニーサイドアウトドアスクール 校長の上野です。
災害についていろいろと書いていますが、それはリスクマネジメントの視点から今の時代に必要と感じているからです。
もともと臆病ということもあるのですけれど、長年のアウトドアでの経験でリスクセンサーの感度がよくなリました。
業務として長くパラグライダーのインストラクターの経験を積む間に、リスクセンサーが鳴ると行動スイッチがすぐに入るようになりました。
経験の少ない人に対して、リスクの情報を提供し対応しなければならないからです。
リスクを前にして、すべての人が行動できるとは限らないとアウトドアや災害の経験から知りました。
約7割の人は、フリーズしてしまうのです。
経験的にも妥当な数字だと感じています。
これは正常性バイアス(今起きていることは普段と違うから間違っている)と集団同調性バイアス(隣の人が避難していないから。自分だけが逃げるのは恥ずかしい)と呼ばれる心理的な働きがあるからです。
私も昔から危機センサーや行動スイッチが働いていたのかというとそうではありません。
高校生の時から山を登り始めました。
当時は、インターネットもなく簡単に気象情報は手に入りません。
事前に天気図から山行の間の天気を予想し、NHK第二放送ラジオから流れる気象通報を天気図に書き起こしていました。
もっと重要なのは、目の前の情報である観天望気です。
雲の状態、湿度の変化を感じていれば、危機的な状況は分かります。
後のスカイスポーツを始めた時に大きなアドバンテージになりました。
今は天気図を書くことはしませんが、気象情報は天気図から見て、詳細の情報を確認します。
事前に調べ、予想し、俯瞰的にものを見て計画するという習慣が身につきました。
自分で調べ計画したことの利点は、全体を俯瞰できているため、変化に対応して計画のシナリオを創造的に書き換えることができることです。
今は情報量が爆発的に多くなりましたが、俯瞰的な視点がかけていて短期的なものに振り回されているように感じます。
何かを得れば、何かを失うということです。
防災もアウトドアの延長線上です。
自然災害では、自然と人、社会の関わりの問題で、自然と行動という意味ではアウトドアの行動原理が応用できます。
安定していた時代は終わり、変化の時代になりました。
安定していた時代は予測がつきやすく、「守ってもらえる」「安全」という意識でした。
これに慣れ過ぎてしまったのかもしれません。
変化の時代は、予測を超えてしまう事態が発生します。
「備え」や「不意の事態にも創造的に行動すること」が求められます。
サニーサイドアウトドアスクールの防災プログラムについて
サニーサイドアウトドアスクールでは、さまざまな防災プログラムを開講しています。
日本にはさまざまな災害が発生します。弊社の防災プログラムは、「もしもの時に行動できる」を目的としています。
スキルを教えるというよりも、グループワークでの話し合い、実技を通しての学びや気づきに重点をおいています。
防災サバイバルキャンプ
初心者から対象です。
STEP1からSTEP3を行うことによって、災害の全体像、優先順位を学ぶことができます。
グループワークで話し合い、実習でスキルを実践します。
失敗は当然です。失敗から学ぶことは多くあります。
しっかりと振り返りを行い、実際の災害で行動できる人になるための防災脳を育みます。
STEP1 災害を考える・飲む・食べる
STEP2 火を扱う・備える・応急処置
STEP3 泊まる (11〜3月 休止)
- 時間 13:00〜16:00
- 人数 2〜12名
- 年齢 10歳以上
- 持ち物 汚れても構わない服装、軍手、防寒着、雨具
- 料金 講習料 6,500円 (平日割6,000円 お正月、ゴールデンウイーク、お盆シーズンを除く)
施設使用料 1,000円
傷害保険料 500円
団体様向けの防災プログラム
人数 12名から60名まで
グループワーク中心になります。
実技は、年齢などにより制約があります。
会社やグループでの研修に活用できます。
出張でのプログラムも受け付けています。
プログラムの内容については、参加年齢、難易度、地域性を考慮してアレンジできますので、ご相談ください。
お申し込み、お問い合わせはメールで!
72時間サバイバルプログラムの紹介
4名さまからプログラムを開講します。
- 場所:静岡県富士宮市佐折631 天子の森キャンプ場
- 時間:13:00〜17:00(プログラムによって終了時間は変わります。)
- 年齢:10才以上推奨(長いプログラムだと検定を入れると4時間になります。)
- 各プログラム:ファイヤー」「ウォーター」「シェルター」「フード」「SOS」「ファーストエイド」「ナイフ」「チームビルド」
詳しい内容はこちら! - 料金:1プログラム 5,000円 施設使用料1,000円 ナイフ ファイヤーなどの危険を伴うプログラムは傷害保険に加入してください。
※出張講習いたします。(別途交通費、出張費がかかります。)
詳しい内容はこちら!
お申し込み、ご質問はこちらから!