人は同じように認識しているわけではない 認知特性
パラグライダーで、ランディングアプローチやソアリング(熱上昇気流での滞空)など、空間や時間軸など日常的ではない状況を説明する時に、なかなか伝わらない場合があります。
人それぞれ認知が違うというのは感じてはいたのですが、こんなにもパターンが違うとは思いませんでした。
神経心理学で使われる用語で【認知特性】といいます。
認知特性とは、生まれながらに備わっている「考え」や「思考」の方向性のことです。
視覚優位者、言語優位者、聴覚優位者、という3つのタイプに分かれます。
視覚優位者
写真や映像、空間で考えるタイプ
言語優位者
文字や文章を映像化や図式化してから思考するタイプ
聴覚優位者
文字や文章を耳から入れる音として情報処理するタイプ
人は視覚情報から80%以上を得ると言われていますが、同じものを見ていても写真のように認知する人(視覚優位者)、言語に置き換えて認知する人(言語優位者、聴覚優位者)がいるということです。
私は視覚優位タイプです。
写真のように場面が切りられて記憶に残ります。
テイクオフの癖などは、写真の画像のように頭の中に残るのです。
私たちパラグライダーは、空という空間、時間軸という日常的ではないシチュエーションでフライトしています。
フライトの知識を共有する時に、同じイメージで受け取っているとは限らないということです。
一番の問題はコミュニケーションのギャップです。
映像、文字情報、話し言葉と組み合わせないといけませんね。