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津波に注意「浦・津・川」モデル

「浦・津・川」モデル
『地名に隠された「南海津波」』 谷川彰英 著


みなさんこんにちは、
サニーサイドアウトドアスクール校長の上野です。

今回は沿岸地域に住んでいる人に知っておいてもらいたいことです。

特に津波浸水想定地域あるいはその近くの方です。
(※ハザードマップポータルサイトで調べることができます。)

『地名に隠された「南海津波」』 谷川彰英 著の「浦・津・川」モデルは、津波で被害が大きくなる地域をモデル化したものです。
また日本の沿岸にありがちな地域です。

通常、水は川から海の方へというように、高いところから低いところへ流れます。
しかし津波は、逆に海から湾、そして湾の奥から川へと逆流し人々の住んでいるところを襲い、海へと押し戻していきます。


 〜私は「地名」から津波の本質に迫れないかと考え続けた。その結果、ふと結論めいたものが頭に浮かんだ。

 それは「津波」という文字そのものだった。「津波」というくらいだから、「津」に押し寄せる「波」のことである。では「津」とは何か、どういうところに位置しているものなのか、を考えれば「津波」は分かってくると考えたのである。

 「津」とはもっと素朴なものだ。「津」を漢和辞典でみると「水のうるおすところ。浅瀬の船着場。渡し場」(『漢和辞典』)とある。また国語辞典にはさらに「特に、船着場や渡し場に対して、物資が集散し、集落が形成されたところ。港町」(『大辞林』)とある。

 この半年あまり、東北地方の被災地と南海トラフ沿岸地域を実は数千キロに渡って歩いてみた。その結果わかったことは、一撃にして津波にやられたのはこのような「津」と呼ばれる地域である。そして、さらに気づいたことはそこには必ず「川」があり、その津を取り囲んでいるのは「浦」という地形であることだった。

『地名に隠された「南海津波」』 谷川彰英 著

仙台管区気象台より


 これを「浦・津・川」モデルと名づけてみた。津波が押し寄せる方向で考えると、まず「浦」に津波が押し寄せる。「浦」は比較的小さな江を指すが、基本的には「湾」も同義である。もちろん「湾」は大きな規模での入江をさしている。

 次に「津」だが、これはすでに述べたように、船着き場が発展して商業地として機能してるような場所である。ここを襲うのが「津波」だということになる。なぜ「津」だけが強調されるかというと、そこには多くの人々が住んで生活を送っているからである。津波はいったん押し寄せたら、土地の高低に従って偏りなく陸地に侵入するのだが、ことが大きくなるのは人が住んでいる場所である。だから場所を強調するように「津波」という呼称が発生した。

 さて、この津に関係して重要なのは「川」地名である。津には例外なく川が流れこんでいる。実は津波はこの川を遡上して周囲に被害を与えている。東日本大震災の石巻市の大川小学校の悲劇を見てもわかるように、とにかく川の周囲が危険である事は自明といってよい。
 日本列島をずっと歩いてみて作ったのがこの「浦・津・川」モデルだが、これは予想をはるかに超えて列島の地域をよく表してることに気づいた。

『地名に隠された「南海津波」 』谷川彰英 著

 発生が懸念されている南海トラフ地震が発生した場合に、この「浦・津・川」モデルに該当しているところでは、一刻も早く避難しなければなりません。

 本編では、地名には土地の歴史が刻まれていて、先人が自然災害に対してそのように苦闘してきたかが垣間見られ、先人のメッセージが込められているというものです。

 周期的に地震での災害が繰り返される場所に私たちは住んでいます。先人のメッセージに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。



サニーサイドアウトドアスクールの防災プログラムについて

サニーサイドアウトドアスクールでは、さまざまな防災プログラムを開講しています。
日本にはさまざまな災害が発生します。弊社の防災プログラムは、「もしもの時に行動できる」を目的としています。
スキルを教えるというよりも、グループワークでの話し合い、実技を通しての学びや気づきに重点をおいています。

防災サバイバルキャンプ

初心者から対象です。
STEP1からSTEP3を行うことによって、災害の全体像、優先順位を学ぶことができます。
グループワークで話し合い、実習でスキルを実践します。
失敗は当然です。失敗から学ぶことは多くあります。
しっかりと振り返りを行い、実際の災害で行動できる人になるための防災脳を育みます。

STEP1 災害を考える・飲む・食べる
STEP2 火を扱う・備える・応急処置
STEP3 泊まる (11〜3月 休止)

  • 時間 13:00〜16:00
  • 人数 2〜12名
  • 年齢 10歳以上
  • 持ち物 汚れても構わない服装、軍手、防寒着、雨具
  • 料金 講習料 6,500円 (平日割6,000円 お正月、ゴールデンウイーク、お盆シーズンを除く)
       施設使用料 1,000円
       傷害保険料 500円

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防災キャンプについて

団体様向けの防災プログラム 

人数 12名から60名まで

グループワーク中心になります。
実技は、年齢などにより制約があります。

会社やグループでの研修に活用できます。

出張でのプログラムも受け付けています。
プログラムの内容については、参加年齢、難易度、地域性を考慮してアレンジできますので、ご相談ください。

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72時間サバイバルプログラムの紹介
4名さまからプログラムを開講します。

  • 場所:静岡県富士宮市佐折631 天子の森キャンプ場
  • 時間:13:00〜17:00(プログラムによって終了時間は変わります。)
  • 年齢:10才以上推奨(長いプログラムだと検定を入れると4時間になります。)
  • 各プログラム:ファイヤー」「ウォーター」「シェルター」「フード」「SOS」「ファーストエイド」「ナイフ」「チームビルド」
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  • 料金:1プログラム 5,000円 施設使用料1,000円 ナイフ ファイヤーなどの危険を伴うプログラムは傷害保険に加入してください。


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投稿者名 上野陸 投稿日時 2020年01月14日 | Permalink