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北海道でスクールを開校した理由


なぜ北海道でパラグライダースクールを開校したのか、その理由をあたらめて思い起こしました。

先日遊びにきてくれた15年前に北海道で偶然会ったハングフライヤーのKさんとの話から、そんなに前からリサーチはしていました。
時間が経つのは早いものです。

いずれスクールを開校するなら広いスペースのところでスクールを行うと決めていました。
生まれ故郷である北海道は適地でした。

しかし北海道の山は傾斜が浅く、原生林がほとんどです。
山からのフライトは限られてしまいます。

30年前ハング修行時代にオーストラリアで行ったトーイングは、フラットランドをいう地形がにている北海道に合っていると感じていました。
しかしトーイングマシンが扱いやすいとはいえないものでした。

昨今の電動ウインチの開発でトーイングスクールの現実味が帯びたのです。
トルク、操作性という点では電動ウインチは扱いやすいのです。

トーイングができる場所のリサーチが始まりました。
最低でも400m以上の平地が必要です。
農道空港、河川敷などの候補地にアタックしました。

事故が目立ってしまうスカイスポーツ事業。
まず相手にされませんでした。
進展しない状況が続きました。

今トーイングを行っている美唄市農道空港のピーターさんが話を聞いてくれました。
その秋に関係者を招いてデモフライト行い、許可がおりスタート地点に立つことができました。
空港ですから他の航空機も使用します。
一番大切なのは、安全に空港を共有するオペレーションです。
様々な条件を想定してオペレーションを作り上げました。
何か新しい事例が起こればすぐに改案されます。
【安全は作り上げるもの】
ハングの師匠に教わった言葉です。

美唄スカイパークでのスクーリングは、
広いスペース、少ない障害物、平地で風が安定している。
練習環境としては最高です。
計画的に練習が進行できるというのがメリットです。
グライダーは日々進化しています。
スクーリングもそれに合わせたものになる必要があります。

またこれからのパラグライダー事業は、地域社会との連携が必要です。
私たちのスポーツは、だれかの土地を借りなければなりません。
地域との関係性は重要です。
地域との共存、お互いの共栄が大切です。

北海道は生まれ故郷ですが、30年以上離れていたのでUターンとは思ってはいません。
私たち道産子の祖先のだれかがフロンティアスピリットを発揮して新天地をめざしたのですから。

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年04月23日 | Permalink