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降下手段と空域のコントロール


静穏な大気中でパラグライダーは、毎秒1m/s前後(グライダーによって違う)で降下しながら滑空しています。

この自然降下率よりも高い上昇気流帯の中では、上昇し高度を獲得することができます。

高度が上がり過ぎて雲の中に入ってしまうことは、安全上避けなければなりません。(雲の中ではどちらに飛んでいるのかわかりません。パラは有視界飛行のみです。)

そんな時には、ビッグイヤー、Bストール、スパイラルなどの降下手段を用います。

これらの降下手段は普段から練習しておき、緊急の場合は使用できるようにしておかなければなりません。



昨今の高性能機、2ライナーグライダーは、ビッグイヤーの代わりにB3降下を推奨したり(マニュアル、販売店さん、メーカーさんに確認してみてください。)、スパイラルの調整が難しかったりする場合があります。
練習ではうまくいっても、リアルシチュエーションでは揺れが加わり難しいかもしれません。

緊急の場合は別ですがおすすめの方法があります。
NIVIUKのマニュアルに書いてあるのですが、
【スローな降下テクニック】
下降気流帯を探して、サーマルでセンタリングするように、下降気流帯で旋回します。
これは体にも機体にもやさしい!

当たり前じゃんと思うかもしれませんが、
急激な降下手段を行わななければならないような状況を避けるフライトプランが必要です。
上昇気流帯、雲底までの高さ、下降気流帯の空域のコントロールです。
強い上昇気流帯では、降下手段も効かない場合があるからです。

普段上がらないのに「今日は調子いいな。」って時は気をつけてください。
逃げ遅れたのはあなただけかもしれませんよ。

それではハッピーランディングで!

パラグライダーのことならエアハート

北海道のサニーサイドパラグライダースクール


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年05月15日 | Permalink