パイロットの三割頭 ワーキングメモリ

【パイロットの三割頭】という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
昔のヒコーキ乗りから言われていることです。

フライト中は、三次元という空間での緊張、ストレスから思考や判断力が三割程度しか働かないと言われています。
「なぜあのような判断をしてしまったのだろうか?」
後になってみると「?」なことはありませんでしたか?

ワーキングメモリ
脳の中の作業台のことです。
ワーキングメモリ(作業記憶)とは、作業や行動するために一時的に覚える記憶のことです。

フライト中は、チェックしなくてはならない情報や判断することが多く、ワーキングメモリがいっぱいになっています。

パソコンでいうと、重たい画像データなどを走らせるとメモリがイッパイになり、動作重っ!

あらかじめ、フライトプランを持ち、必要なルーチーンを決め、異常飛行への対応、トラブルシューティングは習熟しておくことが大切ですね。

北海道のサニーサイドパラグライダースクール

パラグライダーのことならエアハート



投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年05月26日 | Permalink

合理的な判断をしているとは限らない?

風が強くなり始めたテイクオフで、あるシニアパイロットとの会話
イントラ「風が強くなってきましたね。」
パイロット「残された時間が限られているから、できるだけフライトしたいんだよ。」
イントラ「ここで無理にフライトして風が強まりランディングでケガをしたら、将来フライトできる時間が一気に減るかもしれませんよ。」
パイロット「‥‥‥‥。」

この場合は現在のフライトの機会、時間の損失を回避しようとしています。

しかし風が強くなり失敗すると、もっと多くの将来のフライト機会、時間を損失する可能性があります。
安全性という点で、フライトには合理的ではない状況でした。

【人は得られることより、損失を恐れる。】
人の認知にはバイアス(偏り)がかかり合理的な行動をするとは限らない。
人は心理的に損失を回避する行動をとってしまうというものです。

合理性というのも、優先順位、目的があってのものです。
一番優先順位の高いものは何でしょうか?

フライトは、常に選択と行動の連続です。
自然の風の中で、意思決定のレッスンともいえます。
大切なことはハッピーランディングでしめくくることです。

パラグライダーで学んでみませんか?


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年05月13日 | Permalink

事故がなくならない理由 再考

ゴールデンウイークになるとアウトドアでの事故の報道が多くなります。

自戒も込めて、今年の春にJPAの事故対策会議のセミナーが行われた芳賀繁繁先生の「事故がなくならない理由」を読み直してみました。

その心理的なメカニズムを知り、「リスクはゼロにできない」ので積極的にリスクマネジメントをしていくのは、パラグライダーだけではなく変化が早い時代にはいいトレーニングになるのではないでしょうか。






ゴールデンウイーク最後の週末もハッピーランディングで締めくくりましょう!



投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年05月07日 | Permalink

車の運転から学ぼう

運転免許の更新に行って来ました。
故あって、二時間の講習です。(苦笑)

サニーサイドパラグライダースクール 上野陸です。

自動車もパラグライダーもヒトが操作するという点においては共通です。
自動車は参考になることが多いです。

パラグライダーの説明で自動車を例に話すことも多いです。

認知について共有します。

「認知とは、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のことをいう。」(ウィキペディア)

目から入った情報は網膜を経て脳に到達します。
この際に、情報が正しく判断されなかったり、偏り(バイアス)があると、謝った行動をとってしまいます。

パラグライダーは、三次元で軸が一つ増えていること、風の流れの影響を受け相対的なことが大きな特徴です。
(これが面白いのです)
やるべき行動、判断のポイントとなる情報を整理して、変化に対応することが大切です。


フライトに挑戦してみませんか?
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投稿者名 上野陸 投稿日時 2015年10月30日 | Permalink