遂行機能力 パラグライダーに必要な認知特性


今日はグダグダなフライトだった。
ヒヤヒヤなフライトだった。
よく注意される。

こんな人は遂行機能力が不足しているかもしれません。

遂行機能力とは聞きなれないことばですが、フライトに必要な飛行計画と実行に移す能力のことです。

『遂行機能力は、物事の計画や段取り、目的を達成させるための方法、それを実行し、内省する全体的な能力であり、処理能力を包括しています。』(「誰にでも才能はある。問題はその「原石」をどう見つけて磨くかだ」より抜粋)

飛行計画は、その日の気象に合わせ、フライトを安全に行うために必要なものです。

エリアには、テイクオフからランディングまで、風向きに合わせた、ローターなどのリスクを避けた最短距離である標準的なコースがあるでしょう。
このコース取りといつ飛んでいつ降りるか。(このイメージがないとサーマルコンディションの中ランディングする羽目になりますよ)
パイロットのフライト技能のレベル、目的によって飛行計画は違います。

注意していただきたいのは、パラグライダーにとっては、気象の変化の影響が大きいので、この飛行計画は絶対ではありません。
気象の変化に対してのオプションの選択が必要となる場合があります。

このフライトに欠かせない能力は、ワンフライトごとの計画、実行、学習、改善のPASAサイクルによって上達します。
モア ベターという考え方です。

この遂行機能力が高まると、余裕を持ってフライトできるようになりますよ。

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認知特性についてはこちらの本がオススメです。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年05月31日 | Permalink

パイロットの三割頭 ワーキングメモリ

【パイロットの三割頭】という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
昔のヒコーキ乗りから言われていることです。

フライト中は、三次元という空間での緊張、ストレスから思考や判断力が三割程度しか働かないと言われています。
「なぜあのような判断をしてしまったのだろうか?」
後になってみると「?」なことはありませんでしたか?

ワーキングメモリ
脳の中の作業台のことです。
ワーキングメモリ(作業記憶)とは、作業や行動するために一時的に覚える記憶のことです。

フライト中は、チェックしなくてはならない情報や判断することが多く、ワーキングメモリがいっぱいになっています。

パソコンでいうと、重たい画像データなどを走らせるとメモリがイッパイになり、動作重っ!

あらかじめ、フライトプランを持ち、必要なルーチーンを決め、異常飛行への対応、トラブルシューティングは習熟しておくことが大切ですね。

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投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年05月26日 | Permalink