「飛ぶのがこわい」それは普通の感情です

フォトグラファーのイシヅカマコトさんが撮ってくれました


みなさんこんにちは!
静岡県富士宮市朝霧高原でパラグライダーと防災をしていますサニーサイドアウトドアスクール校長の上野陸(あつし)です。

「飛ぶのはこわいんです。」
自己紹介でパラグライダーの話をすると少なからず言われます。

これはごく普通の反応です。
自転車のように日常的に見る風景ではありませんし、私たちには鳥のように生まれつき飛ぶための機能も遺伝子も持ち合わせていません。

無理に飛ぶ必要はありません。

パラグライダー体験を前にして、参加者の皆さんは、空を飛んでみたいというワクワク感と、落ちたらどうしようという不安感を同時に持ち、揺れ動いているものです。

この二面性はパラグライダーに限らず、初めてのことや未知のことにはあるのではないでしょうか。

向き合わなければならないことがあります。

例えば思春期や自分の進路の決断はみなさん経験していますよね。

現在であればコロナ禍、災害、時代の変化も差し迫っています。

現状維持がむずかしい時には、新しいことに踏み出さねばならない時があります。

その時に不安や恐れを無理に押し込めるのではなく、この原因は何なのだろうか、正体は何なのだろうかと問いをたてることによって解決や方向性のヒントが出てくると思うのです。

いずれにしても自分の内側から湧き出るものです。

うまくエネルギーやセンサーとして活用したいですね。

パラグライダー体験、防災はこちら!   


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月14日 | Permalink

焚き火の前ではウソがつけない


先週末に富士山フェスという大人の学園祭に参加していきました。
みんながそれぞれ得意なものを手作りで提供します。

私は場所をよく知っているところで、パラグライダー体験と焚き火で参加しました。

今日は、焚き火について書いてみます。

焚き火が佳境に差し掛かったところ、どこからともなく「焚き火の前ではウソがつけない」との声が聞こえました。

なるほど。

これはモラルとかの話ではなくて、焚き火の本質的な鋭いところをついているなと感じました。

火を扱えるのは人類だけです。

諸説ありますが、その歴史は100万〜数十年前に遡ります。

暖をとる。
調理する。
コミュニーケーションのために。
信仰のため。

火は私たちの生活や文化、精神文化を形つくってきました。

焚き火に触れていると太古の記憶が甦ってくるのかもしれません。

焚き火の火は一瞬たりとも止まってはいません。
常に揺れています。

「見ていて飽きない」
「いつまでも見ていられる」

焚き火は、火を保つために薪をくべ手当てする必要があります。
イメージする火にするためにはどの薪をどこにくべるのか、生け花のようなアートに近い感じです。

焚き火があると、テーブルのように人を見て会話をするのではなく、火を見ながら火を介して会話をしています。

対面して話をすると、立場とか社会性などに意識が向いて、多少なりとも緊張感が出ますよね。

この火を見るというワンクッションが、緊張感を和らげ、、自分でも気づいていない本音が出てくるのではないかと思います。

焚き火に当たっていると、あるところから時間の感覚が曖昧になってきます。

心の緊張感が溶けてくる時間です。

そうすると、深い話になってきます。

自分でも忘れていたことや、自分でも気づいていない気持ちが湧き出てくるゴールデンタイムです。

冒頭のウソがつけないというのは、こういう状態のことを言ったのではないかと感じました。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月13日 | Permalink

方向性は決めても結果には執着しない

みなさん、こんにちは!
富士山のふもと、静岡県富士宮市朝霧高原でパラグライダーと防災のサニーサイドアウトドアスクールを営んでいる上野 陸(あつし)です。

昨日は「早く行きたいのなら一人で行きなさい 。遠くへ行きたいのなら皆と行きなさい。」先の見えない時代に共創することがポイントになると書きました。

それではだれと共創するのかというと、方向性が合っている人、もしくは方向性が共有できる人というのが条件になるかと思います。

例えると渡り鳥がゴールである営巣地を目指すようなものです。
しかし天候が悪化しそうだからここで嵐をやり過ごすとか、ルートを迂回するようなものです。

VUCA(不確実、不安定、複雑、曖昧)の時代には、計画やゴールが設定されていても、当初のゴールには執着しなくてもいいのではないかと感じています。

コロナ禍では、前提条件がどんどん変わり、それによってゴールポストが移動する事態が起こっています。
当初は夏くらいには収まるのではないかと言われたものが、年内、次の夏、翌年末…と次々と延びています。

ゴールに執着してしまうとゴールが延びた場合に心が折れてしまいます。
紆余曲折があるにしても方向性はイメージしておかないと判断がつきません。

先の見えない時代とは、方向性といくつかの視点、観察が必要なのだろうと思います。

悪いことばかりではないと思います。
進んでいくうちに新しくゴールが見えてくる、そんなことなのかもしれません。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月09日 | Permalink

早く行きたいのなら一人で行きなさい 。遠くへ行きたいのなら皆と行きなさい。

こんにちは!
サニーサイドアウトドアスクールの上野です。

先週の土曜日にパラグライダーの大会で新記録が生まれました。
競技は、茨城県筑波山の少し北の山から飛び立ち、栃木県を越えて、福島県と宮城県の境目の国見まで179kmをフライトします。
エンジンはついていないので、上昇気流を捉えて先に進むということを繰り返します。
降りてしまったら終了になります。

179kmを飛び切ることもすごいですが、ゴールした後で距離狙いで飛行を続け、宮城県に入り203kmを飛び記録を達成した選手がいました。
おめでとうございます。

このすばらしいフライトは一人の力で達成された訳ではないと思います。

見えない風を捉えるには、一人では上昇気流を探す確率が下がってしまいます。まずは競技でありながら渡り鳥のようにチームフライトをする必要があります。

機材の進化とそれを乗りこなす技術が必要です。

パラグライダーは天候に左右されます。
記録級の条件が揃うことは滅多にありません。
そのチャンスにその場にいるように準備しておく必要もあります。

これからは人との関係の中で共創が生まれていくのだと感じました。

そしてこの言葉が浮かびました。

「早く行きたいのなら一人で行きなさい
遠くへ行きたいのなら皆と行きなさい」


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月08日 | Permalink

最初の一歩の踏み出し方

どーもこんにちは!
サニーサイドアウトドアスクール校長の上野です。

パラグライダーなどのスカイスポーツで、風と人という関係に30年ほどたずさわってきました。
今は風の時代と言われています。
風に象徴される変化の時代に何かヒントになれば幸いです。

さて日曜日三週連続雨天でゆっくりした日曜日を過ごしています。
今日は、朝方にタイヤ交換と家の周りの草刈りを済ませました。
スッキリしました。

さっそく今日のお題です。
「最初の一歩の踏み出し方」です。

この場合は、未知のことであったり、新しい環境に踏み出さなければならないなどハードルを超えるとような場合です。

いわゆる決断を迫れているような状況です。

私は初心者対象のパラグライダーの体験プログラムをしています。

私のスクールでは、二人乗りではなくて、ご本人が一人でショートフライトをするスタイルです。

インストラクターがサポートするにせよ、最初の一歩はご本人が踏み出す必要があります。

この時にいろいろな反応があります。

意を決して、ダッシュする人。

途中で足がすくんでしまう人。

ジグザクに進んでしまう人。

足は動いているのですが、足踏みして前に進んでいない人など。

3つのポイントがあると思っています。

一つはタイミング。

特にパラグライダーは風との関係があるので、適切な風が吹いた時にスタートする必要があります。

二つ目は、自然な姿勢とスムーズな加速
過度な緊張感があると、無理な姿勢や力みからチグハグな感じになってしまいます。

しかしこれらは無意識から発生しているものです。
適度にリラックスしている必要があります。

三つ目は、方向性です。
基本的には風上に向かってテイクオフします。

一歩目の方向が定まっていないと、ボタンのかけ違いと一緒でパラグライダーに力が伝わらず、風に流れてしまう原因になります。

誰しも初めてのことで、第一歩を踏み出さなければならない時が訪れます。
心構えとか、リスク管理など何らかの共通しているもの、応用できることはあるかと思います。

私は基本チキンなので小さく試して致命傷を追わないように、かつタイミングは見逃さないようにしています。

それではまた!


投稿者名 上野陸 投稿日時 2021年04月04日 | Permalink