帰宅困難について


先日の北海道の地震では、鉄道、地下鉄等の交通機関が乱れ、多くの帰宅困難者があふれました。
当然この時期夜間は氷点下を下回ります。
昨年のように全道で停電すると、一気に低体温症のリスクが高まります。

日中や帰宅時間であれば、もっと多くの人で溢れかえることになります。
災害時の一斉帰宅は、災害救助の妨げや二次災害のリスクが伴います。
ましてや夜間の行動は視認性の悪さから事故のリスクがあります。

どうしても帰巣本能が働いて帰りたくなります。
リスクの見積もり、見通しなど、行動の計画が必要です。
自分はどれくらいの距離をどの程度の時間で移動できるのか?
今の自分の装備(靴や服装)は、どの程度の環境に耐えられるのか?
行動に必要な食べ物や水分は補給できるのか?
災害が拡大して計画が破綻した時のバックアッププランはあるのか?

計画的ではない行動は無駄に体力を奪います。もし次に大きな余震など事態が悪化した場合、行程の途中で移動ができなくなることも考えられます。
止まるという考えも選択肢には必要です。

私はいつもバッグに小さくたためるダウンジャケットを忍ばせています。
アウトドア中の休憩に、屋内で寒くなった時などに使用するためです。
もしビバークや避難所にいなければならない時に中に一枚着るだけで違うと思います。

会社や学校など一日に滞在する時間が長い場所は、災害時にそこに居る確率が高いということです。
「もしそこで災害にあったら?」
ということを考えてみてはいかがでしょうか?

アウトドアの知識や道具を防災、減災に活かしましょう。
子どもからできる防災、減災教育プログラム
72時間サバイバルプログラム



投稿者名 上野陸 投稿日時 2019年02月26日 | Permalink