冬のフライトで、手の冷えを我慢し過ぎると…

冬から春にかけてコンディションが良くなり、我慢してフライトしていると手が冷たくなり、やがて痛くなった経験はありませんか?

ランディングして血液が戻ると、さらに叫びたいくらいに痛くなったりします。
軽い凍傷だったんでしょう。

パラグライダーは、心臓より上に手をあげて操作をするので、手が冷えやすい構造です。


電熱を使ったヒートグローブ、ウィンドストッパー素材のグローブ


グローブやホッカイロなどをいろいろと工夫してフライトしていることでしょうが永遠の課題です。

道具のことはさておき、寒さの危険性は知っておく必要があります。

体温が下がると、身体の防衛本能によって重要な内臓に血液が集中します。

手が冷たいというよりも、低体温症のほうが深刻なのです。

山岳では低体温症の事故事例は、冬だけではなく一年を通して均等に起こっています。

低体温症には、震え、次に震えがなくなり意識が遠のく、失神などのレベルがあります。パラグライダーにとっては、判断力や運動能力の低下だけでも、誤動作や反応の遅れなどが起こる危険性があります。

冬のフライトでは、手の冷たさを身体の状態を知る一つのバロメーターとしてみてはいかがでしょうか?
あまり手の冷たさを我慢せずに、ハッピーランディングを決めましょう!


今年は暖冬で富士山の雪も少なかったです


投稿者名 上野陸 投稿日時 2016年02月18日 | Permalink