パラグライダーの進化について


以前にパラグライダーをしていて、久しぶりにチャレンジされている方々がいらっしゃっています。
10年からそれ以上のブランクをお持ちのです。

パラグライダーは日々進化しています。
ここ十年の進化について思いついた事を簡単にまとめてみました。

パラグライダーの進化とは、取扱のレベルがそれほど変わりなく、滑空比が伸びる。ライズアップ特性が良くなる。軽くなるなどのことです。

重量、耐久性、デザイン、構造などの進化、全体のバランスでグライダーはでデザインされてます。

素材の進化があります。
セールの軽量化は大きな進化です。コーティング技術の進化により、より軽い生地で空気を透さないマテリアルが開発されました。これにより軽量化が実現されました。



軽量化のメリットは、ライズアップが一番分かりやすいと思います。
ライズアップとは、グライダーの重量(5kg)をライン長(7m)まで持ち上げる行為です。
軽ければ、風が弱くても、強くても楽にライズアップできます。
また慣性力が弱くなるものメリットです。操作性に関わります。



翼の剛性化 ダイアゴナルリブなど
橋などの構造と同じで、翼の構造も斜めのリブ(桁)を入れて剛性を高めています。翼の効率が良くなります。



ラインプラン
ライン全長を減らす工夫をしています。
重量、表面積を減らすことにより、抵抗の軽減、軽量化に貢献します。
翼構造、カスケード(枝分かれ)の工夫によって減らしています。



ナイロンスティック
エアインテークに、ナイロンのスティックを入れて、前縁を強化しています。
分かりやすい効果として、ライズアップ時に空気が入りやすい。他に耐久性の向上。気流の変化時のフライト特性などのメリットがあります。

EN-Aクラス(以前のDHV1)のグライダーは、初級機というカテゴリーではなく、ソアリングもできる初心者から乗れるグライダーへと進化しています。
グライダーの進化によりパイロット証、ソアリングまでの過程が短縮されました。


投稿者名 上野陸 投稿日時 2015年09月14日 | Permalink