ΦPHI シンフォニアの秘密


オリジナルな設計で独自の道を行く天才デザイナー ハンネス・パペッシュさんが、ΦPHIを立ち上げてまでも創りたかったグライダー『シンフォニア』。

最も安全性が高いEN-Aクラスを取得し、ソアリングやクロスカントリーをもこなす十分なパフォーマンスを備えた実力を持つグライダーが誕生しました。
50セル、アスペクト比は5.14とEN-Bクラススタンダード並のスペックを持ちます。

3Dシェイプ、内部構造、低抗力設計など天才パペッシュさんの最新テクノロジーが凝縮されています。

レジャンドパイロット マイク・クングさんが尊敬しているというパペッシュ作品、その秘密を教えてもらいました。

『シンフォニア』はEN-A イコール ビギナークラスという常識を覆しました。
安全性が高くフライトを楽しめる本格派グライダー『シンフォニア』の秘密を紹介しましょう。



3Dシェイプ



パラグライダーはセールに空気を取り込み翼型を形成します。柔らかい素材なので膨らみができてしまい揚力のロスがおきます。ギザギザのパネルをはめ込むことによって、この膨らみをよりフラットにして効率よく揚力を生み出します。


スパン方向のバンド



下面から透けて見えるスパン方向のバンドです。
前縁部分、中央、後縁と三ヶ所にバンドを配置しています。
スパン方向の剛性を高めます。

翼の翼端が前進してしまうとか、翼が収縮してしまうのを防ぎます。
このバンドはグライダーのスパン方向の変形を防いでくれます。

後縁にはミニリブが配置してありシェイプを保ちます。


ブレークコード ギャザリング



ブレークコードの付け根にあるスカートのヒダと同じ形状のものです。
ブレークコードの引き始めは白いテープが縮まり、翼をコントロールします。
後縁が引かれないので抗力は最小限度で済みます。


ダイアゴナルリブと少ないラインプラン



パペッシュさんの得意とするのが、ライン数の少なさです。
ダイアゴナルリブ(斜めのリブ)を配置して構造を工夫しラインを減らしています。
有害抵抗は減りパフォーマンスは改善します。


シンフォニアには、EN-Aクラスとは思えない抵抗感のなさ、サーマルソアリングのしやすさ、スムーズなグライディングを感じていました。

最新のテクノロジーが取り入れられ、それが難しさではなく、パイロットに寄り添ったものになっています。「リラックスしてフライトを楽しもうよ」というメッセージが込められているように感じました。

マイク・クングさんというアクロフライト、テストパイロット、X-ALPSと常にパラグライダーの第一線で活躍して来たパイロットが全く新しいグライダーと語る「シンフォニア」ぜひお試しください。

試乗機は、18から24までございます。
気になる方はスクールさんにリクエストしてください!


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投稿者名 上野陸 投稿日時 2018年02月05日 | Permalink